JBグループのイグアスは、10月17日、東京・渋谷に3Dプリンタのショールーム「CUBE」をオープンしたと発表した。

「CUBE」では、米3Dシステムズの3Dプリンタの展示・デモのほか、人体の高精細な全身スキャンができる独ブロイクマンの3Dスキャナ「bodySCAN 3D」を設置し、スキャニングサービスや造形サービスを提供する。企業向けには平日の9時~18時、個人向けには平日の18時~21時と土日の9時~21時に開放する。

「bodySCAN 3D」は、プロジェクタとカメラを装備した4本の計測用支柱を四角形の配列に置き、各方面からスキャンすることで人体などの形状を測定・データ化。「CUBE」では、標準モデルをカスタマイズしてカラーに対応し、標準で6秒、最短で3秒の高速なスキャンを実現した。「このスペックを実現した『bodySCAN』は、世界でも『CUBE』の一台だけ」(矢花社長)という。

また、「CUBE」が入居するビルの1階に店舗を構えるものづくりカフェ「FabCafe」や、3Dデジタルツールの販売会社であるケイズデザインラボ(原雄司社長)と連携して、ものづくり体験の場を提供。「FabCafe」の利用者などに対して、「CUBE」の見学ツアーや実機を体験できるワークショップ、セミナーを11月から順次開催していく予定だ。

イグアスの矢花社長は、「3Dプリンタの市場は、世界では年平均20%を超える勢いで成長しているが、日本ではまだあまり伸びていない。『CUBE』をきっかけに、いろいろな分野の人に、『こういうものがあるんだ、こういうことができるんだ』ということを知ってもらいたい」と述べた。