ウォルト最後の夢、都市計画としてのモノレール

ウォルトは鉄道好きで、ディズニーランドにも本格的な鉄道を敷きました。

そんなウォルトは、モノレールを単なるアトラクションとして見なしていたわけではありませんでした。

ウォルトはアニメーション、実写映画、そしてテーマパークを手がけ、ついに都市を作ろうとしていました。

これがウォルト最後の夢「EPCOT計画」です。

フロリダに計画した実験的未来都市(EPCOT)では、交通手段として短距離用のピープルムーバーと長距離用のモノレールが考えられていました。

ウォルトの死後、マジックキングダム周辺にモノレール・システムが作られ、後のEPCOT Centerオープンに合わせてパークに乗り入れる路線も建設されました。

ディズニーリゾートラインへ

東京ディズニーリゾートでは、有料の公共交通機関としてディズニーリゾートラインが運行されています。

日本ではモノレールが走っているだけで大騒ぎされるような環境ではなく、アメリカの2つのディズニーモノレールに比べて車体デザインにディズニーらしさを持たせています。

一般の交通機関としてディズニーモノレールが溶け込みながら、ゲストに夢を与えているディズニーリゾートラインは、ウォルトが夢見た未来のモノレールの一つの姿そのものなのかもしれません。

書誌概要
【書名】『ディズニーモノレール』
【定価】4200円(税別)
【判型・ページ】天地237㎜×左右282㎜・208P
【発売日】2021年3月31日(水)
【発行】JTBパブリッシング

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