鈴木福くん

悪の組織の罠にハマって子どもの姿になった特殊捜査課の刑事たちの、大人顔負けの活躍を描くドラマ『コドモ警察』。主演の鈴木福くんがまさかの映画化(2013年3月公開)まで決定した同作の撮影を回想するとともに、将来は演じた“デカ長”のような強い男になる目標を明かした。

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デカ長衣装で登場した福くんは、「オレ、背高くなりました(笑)」とまずは成長を報告!それでもスーツを着ればデカ長こと大沼茂刑事(50)に早変わりで、ビシッ! とキマる。「ありがとうございます! 気分も変わります(笑)」とデカ長に戻った福くんに、いろいろな話を聞いてみた。エリート刑事勢を率いるデカ長はとにかく大人の貫録たっぷりで、普段の福くんのイメージとはまるで違うが、「シブく演じてくださいと言われました」と秘訣を明かす。「僕の妹が昆布を食べた時にする顔がシブい顔。シブいってことは眉間にシワを寄せることって分かっていました(笑)」と完全に意味を理解してデカ長役を乗り切ったという。

デカ長率いる特殊捜査課のメンバーは、横浜を拠点に犯罪を仲介する組織レッドヴィーナスの壊滅に乗り出す。小学校に通いながら聞き込み、張り込み、取り調べと大活躍で、コドモ刑事たちの“オトナの会話”には笑いと癒しが満載だ。「警察用語が難しかったです。逮捕は知っていたけれど、ガイシャを洗うとかしょっぴくとか、刑事のプライドとか普段言わない言葉が多かったから、大変でした(笑)」とオトナ会話に苦労した様子。ただ、休憩中は『家政婦のミタ』(11)の本田望結ちゃんを始め、人気子役たちと過ごす時間が多かったそうで、「皆で仲良く過ごして、楽しかったです!」と子どもに戻る時間もあったそうだ。

潜入捜査に突入するシーンや、吉瀬美智子と30歳差の恋人役まで演じた福くん。オトナを演じた感想は、「子どもが普段できないことができたから、楽しかったです!」と満足気だ。「それに僕のお父さんは強くて物知りで、大人は皆強いイメージです。だから僕も強い男になりたい!」と同作と出会って将来の目標を抱いたことも明かした福くん。早くも映画版を期待してしまうが、その前にドラマ版でコドモ刑事たちの大活躍を振り返りたい。

『コドモ警察』

取材・文・写真:鴇田 崇