シカゴ シカゴ

『素直になれなくて』など世界的ヒット曲で知られるバンド、シカゴのジャパンツアー東京公演が10月20日(土)に東京国際フォーラム・ホールAで行われた。

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これまでのレコードやCDの総売り上げが全世界で1 億2,200万枚を突破。まさに世界的スーパーバンドの2年ぶりの来日を一目見ようと、多くの観客が来場した今回の公演。開演時間になり、アナウンスが流れるといきなり演奏がスタート。初っ端から息の合ったプレイを披露し、さすが40周年を超えるバンドは違うなと感じさせた。

数曲披露し、MCに入ると「コンニチハ、トーキョー!・・・コンバンハ、スミマセン、ガイジンナノデ・・・」と流暢な日本語と茶目っ気溢れる言葉で、ファンを沸かせた。この日の会場は東京国際フォーラム・ホールAという着席形式のライブではあったが、前方の熱心なファンは立ったまま音楽に合わせて手を突き上げたり、リズムに乗っている姿が見受けられ、座ったままの観客も素晴らしい演奏に浸っているのが良く分かった。

楽曲は皆が待ち望んでいるヒット曲はもちろん、熱心なファンでも生で聴くのは初めてという曲もあり、ライトなファンからコアなファンまで楽しめる構成になっていた。また、通常の楽曲の他にもドラムのトリス・インボーデンとパーカッションによる即興のセッションや、ステージ横で映し出されたスクリーンによる映像など、見た目でも飽きさせない仕掛けが用意されていた。

「シカゴは日本が大好きです」という意味合いの英語のMCも披露されたが、確かに2時間近いライブの間、メンバーの顔は非常にリラックスして見え、それでいて楽曲を届けようという熱い想いが伝わってくるようなライブだった。公演終了後は、別れを惜しむように、前方の観客と何度も握手をしながらステージを去っていった。

シカゴ ジャパンツアー2012は10月22日大阪・オリックス劇場、10月24日(水)新潟・新潟県民会館まで続けられる。