『アーティスト コレクターズ・エディション』DVDパッケージ(C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - Fra

17日に発売された、本年度アカデミー賞で作品賞を始め最多5部門に輝いた『アーティスト』のBlu-ray&DVDから、約100分に渡る特典映像の一部が到着。本作のミシェル・アザナヴィシウス監督と脚本家・三谷幸喜氏が、お互いにファンだという名匠ビリー・ワイルダー監督の話題に華を咲かす豪華対談映像の一部が公開された。

『アーティスト』特別動画

本作は、映画黄金期のハリウッドを舞台に、時の大スター、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)と、彼の手助けでスターの座を駆け上がっていく新人女優ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)の甘く切ない愛の物語を、白黒&サイレントで紡ぐラブストーリー。「ビリー・ワイルダーの影響を感じました」と三谷氏が感想を語ると、「『サンセット大通り』(50)を思わせる作品ですよ。特に音楽に関しては大きな影響を受けています」とアザナヴィシウス監督は指摘に同意。「ワイルダー監督は登場人物の弱い面も描いていて、愛情を感じます」と敬愛する理由も明かすなど、ワイルダー監督の談議に華を咲かす様子がうかがえる。

また、主演のジャンを気に入った様子の三谷氏が「顔が昔の俳優さんの顔をされているんですよね」と尋ねれば、「だから彼は名優なんですよ。『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(06)の時はショーン・コネリー、本作ではヴァレンチノやフェアバンクス。役柄によっていろんな人物に似るのは、いい俳優の証です」とアザナヴィシウス監督も大絶賛している。

特典映像では、この豪華対談映像のほか、本作のメイキングが音声&カラー映像で収録されていて、撮影の舞台裏や作品の世界観がより深く楽しめるコンテンツが満載だ。世界各国の映画賞で100部門以上受賞した珠玉の愛の名作を、充実の映像特典とあわせて存分に堪能してほしい。

『アーティスト コレクターズ・エディション』

文:鴇田 崇