『キャリー』

スティーブン・キングの人気小説をクロエ・グレース・モレッツを主演に迎えて再映画化した『キャリー』の特報映像がこのほど公開された。

特報映像

本作は、地味で内気な少女キャリーの悲劇を描いた青春ホラー。学校にも家庭にも居場所のないキャリーの抑圧されてきた怒りが爆発するときに巻き起こる惨劇を、ショッキングな表現で描き出す。本作は、1976年にブライアン・デ・パルマ監督によって映画され人気を集めたが、このたび『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアースが監督を、モレッツがキャリー役を務めて37年ぶりに再映画化。製作陣によると今回の映画化はキングの原作により忠実に作られているという。

予告編は、燃えさかる炎によって焼かれていく建物を捉えた空撮ショットに始まり、「誰も理解してないが、彼女はもともと怪物なんかじゃない。普通の女の子だった」という恐ろしくも哀しいナレーションが流れる。映像のラストには血にまみれたキャリーが登場するが、哀しんでいるような、何が起こったのか理解できていないような複雑な表情を浮かべている。『キャリー』は残酷な描写やホラーの要素がありながら、その根底にはひとりの少女の制御できないほどの哀しみや痛みが描かれた作品で、モレッツがキャリー役をどのように演じるのかも気になるところだ。

本作は、来年3月に全米公開され、5月にソニー・ピクチャーズの配給で日本公開される。

『キャリー』
2013年5月ロードショー