『リンカーン/秘密の書』 (C)2012 Twentieth Century Fox

ティム・バートンが製作を、『ウォンテッド』や『ナイト・ウォッチ…』で知られるロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフが監督を務めるアクション超大作『リンカーン/秘密の書』が11月1日(木)から公開される。歴史に名を残す偉大な大統領リンカーンの足跡を丹念に調べ、そこから想像力をふくらませて“リンカーンが実はヴァンパイアと戦っていたら?”という設定を盛り込んだアクション大作だ。

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本作は、奴隷解放を訴え、南北戦争を戦ったアメリカ第16代大統領リンカーンに知られざる“別の顔”があったという大胆な設定を用いて、彼と恐るべきヴァンパイアの壮絶な戦いが描き出す。

本作の原作と脚本を手がけたのは、セス・グレアム=スミス。ジェイン・オースティンの古典小説の筋書きを活かしながらそこに新たな設定を盛り込んだマッシュ・アップ小説『高慢と偏見とゾンビ』で話題をよんだ才人で、先ごろ公開されたジョニー・デップ主演の映画『ダーク・シャドウ』の脚本も手がけるなど注目を集めている。そんな彼が2010年に出版したのが本作の原作になった『ヴァンパイアハンター・リンカーン』。これもマッシュ・アップ小説で、実在の大統領の足跡を丹念に調べ、そこに“実はリンカーンがヴァンパイアの脅威からアメリカを救った”という大胆な設定を盛り込んでいる。

そもそも、リンカーンが残したとされる名言の中には本作の設定と関連するものが多い。例えば「もし、木を切り倒すのに8時間与えられたなら、私は6時間を斧を研ぐのに費やすだろう」という言葉。これは“何かを成し遂げるためには、念入りな準備を行うべき”というありがたい言葉だが、映画のリンカーンは、ハンターとして聖水で清めた斧を用いてヴァンパイアに立ち向かう。このように映画は、史実や彼が残したフレーズから想像力を膨らませて、歴史の教科書の内容を“大筋で”変更することなく、独創的なドラマを描き出している。

ちなみに、スミスは本作で原作と脚本を担当しただけでなく、ノンクレジットで出演も果たしている。

『リンカーン/秘密の書』
11月1日(木) 全国ロードショー
※3D/2D同時公開

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