■個人情報が狙われる4つのパターン

【1】ストーカー、人間関係トラブル
【2】プロによる素行、浮気調査
【3】誤認、巻き添え
【4】被害妄想、自意識過剰

本題に入る前に、どんな理由で某国のVIPでもないあなたの個人情報が狙われるか。その代表的なパターンを挙げてみました。実行者が一般人かプロかによって【1】【2】で分かれます。ストーカーは単独犯が多く手口も稚拙だったりしますが、放置すると傷害事件になったりするので厄介です。プロによる調査は「依頼者がお金を払っている間だけ有効」という制限はありますがノウハウ、人材、機材すべてが強力です。

意外に見逃しがちなのが【3】の誤認、巻き添え被害。たとえばあなたが異性の同僚と飲みに行って仕事のグチを聞いただけでも、相手の恋人や配偶者が「こいつは浮気相手に違いない!」と思い込むパターンです。筆者は探偵時代に何百件と浮気調査を見てきましたが、徹底的に調べたあげく結局シロ(濡れ衣)だったというケースがたくさんあります。また、集合住宅に住んでいた場合、隣の部屋の住人が調べられる中で、あなたの生活パターンや住所氏名が副次的にバレてしまうケースもあります。

【4】は実際に狙われていないのに「街の住人みんなが24時間自分を監視している」「自分の頭の中に宇宙人が盗聴器を仕掛けた」という完全な妄想のパターン。これは探偵の守備範囲ではないので省いて、次ページから主に【1】【2】の手口と防御法を解説していきます。