『アルゴ』(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

ベン・アフレックが監督・主演を務める映画『アルゴ』が26日(金)から公開される。かつてイランで実際に起こった人質救出作戦を描いた物語だ。アフレック監督が「作り話だと思って当然だ」と語る作戦の内容とは? その概要を予習できる特別映像がこのほど公開された。

『アルゴ』特別映像

この物語の舞台は1973年。イラク革命が激しさを増す中で過激派たちがアメリカ大使館を占拠し職員を人質にとるという事件が勃発。しかし、人質にとられた6人はクセ者揃い。彼らは過激派の目を盗んで逃亡し、カナダ大使の自宅に身を隠す。そこで、アフレック演じるCIA局員のトニー・メンデスらは“ニセの映画”をデッチあげ、6人のアメリカ大使館員をロケハンに来たカナダの映画クルーに仕立て上げ、国外に出国させるという“ありえない”計画を思いつく。

このほど公開された映像は、過激派に襲撃され、命が危険にさらされてしまった大使館員たちの緊迫した状況や、個性豊かな6人の人質たちの様子をテンポよく紹介。さらに彼らを何とか救出しようと周囲のプレッシャーと戦いながら知恵を絞るCIA局員たちの姿と、その果てに遂行される“前代未聞の作戦”の一部が登場する。

“事実は小説よりも奇なり”というが、ここで描かれている物語は本当にイラクで起こったことを関係者の証言を基に描いたもの。もちろん映画はスリリングな作戦の行方を追いながら、そこに居合わせることになった人々のドラマをしっかりと描いており、CIA局員を演じたブライアン・クランストンは特別映像の中で本作を「ヒューマンドラマであり、他人の命を救うために、奮闘する人々の物語」だと分析する。果たして、作戦の結末は? そしてそこで生きる人々のドラマは? 長年、米政府が“最高機密”にしてきた事件の全貌が今週末、一般公開される。

『アルゴ』
10月26日(金)丸の内ピカデリーほか全国公開