2歳過ぎて、「ママ、お腹すいたからご飯食べたい」などの主語、述語が入った二語文、三語文を話す子がいます。

けれども「マンマ」「ワンワン」しか言わない子もいます。

こんな風に、わが子の言葉の発達が遅いと「何か問題があるのでは?」と不安になってしまいますよね。

人の成長の中で、首の座り、寝返りをうつ等「平均的には○ヶ月くらいには△△ができるようになる」という時期があります。それが育児書などに示されています。

そうなると、平均値から少しでも外れてしまうと不安にかられるのが親ですよね。

今回は、『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子が、言葉の発達が遅れる原因と解決策についてお話しします。

将来には影響しない

例えば、歩行についても1歳前から歩き始める子もいれば、1歳過ぎても伝い歩きしかできない子もいます。だからといって、それが将来の運動能力の差に直結するかというと、そんなことはないのです。

言葉についても同様です。早くしゃべり始めたから学力が高い子に、遅かったから学力が低い子になるわけではありません。

顔や身体つきがそれぞれ違うように、言葉の発達は個人差がとても大きいのです。

ただ、言葉の発達が遅れるのには、いくつかの原因が潜んでいることもあります。

言葉の発達が遅い原因とその対策

©あべゆみこ

環境や個性が原因の場合

1.話しかけていない

子どもが生まれてから1年間は「ママ、○○して」なんて、赤ちゃんから親に話しかけることはありません。

そんな会話ができない人形みたいなわが子に対して、「話しかけても答えが返ってこない。そんな相手に話しかけても無駄である」と考えてしまい、ただただ無言でオムツを替え、ミルクを与えて世話をしていたとしましょう。

また、公園に連れて行くこともなく、誰とも関わらせていなかったとしましょう。

こうなると、言葉を聞く機会が奪われるので、言葉の発達が遅れることがあります。

【解決策】

  • オムツを替えるときは…「オムツ濡れちゃったね、今から替えてあげるからね」「さっぱりしたね」
  • ミルクをあげるときは…「お腹空いたね。たくさん飲んでね」
  • 外に連れ出したときは…「今日は風が冷たいね」「今日は少し暑いね」

こんな風に話しかけましょう。なんだか一人芝居をしているようで恥ずかしいかもしれませんが、この言葉がけがとても大切なのです。

絵本を読んでやるのもよいでしょう。言葉を話さなくてもちゃんと赤ちゃんは聞いています。やがておしゃべりするようになりますよ。

2.子どもの性格

会議、お酒の席、ランチなどでいつも会話の中心になって発言する人や、聞き役に回る人などそれぞれの性格によりしゃべる量は異なります。

また寡黙な人、誰とでもよく話す社交的な人など、さまざまなタイプの人がいます。

子どもでも性格は皆違います。もしかしたら、自分からあまりしゃべらないタイプなのかもしれません。

筆者は幼児や小学生に授業をしていますが、「○○がわかる人?」と質問すると、次のようなタイプに分かれます。

  • 答えを準備することなく、ともかく当ててもらいたくて手を挙げる子。そして、指名されてから「ううんとね…、え~とね…」と答えを考え始める
  • みんなに釣られて手を挙げる子
  • 自信をもって正確に答えられる問題以外は絶対に手を挙げない子
  • 正解がわかっていて、も絶対に挙手しない子

【解決策】

しゃべりたくないのに「もっとおしゃべりしなさい!」と無理強いしないようにしましょう。話しかけたり絵本を読んでやったりして、ただただインプットしていればよいのです。

インプットされる言葉がなく、アウトプットできないのであれば問題ですが、そうではなく頭の中にたくさんの言葉が入っていれば、そのうち話すようになります。

昔はあんなにしゃべらなかったのに今は宴会部長、トップセールスマン、接客ナンバーワンなんてこともよくある話ですよ。

「幼児期は録音の時代、再生するのはずっと後」くらいにのんびり構えていましょう。

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