全国ツアーを完走したBEAST 全国ツアーを完走したBEAST

韓国出身の6人組ボーイズ・グループ、BEAST(ビースト)が10月30日、Zepp Diver City Tokyoで全国ツアー「BEAST ZEPP TOUR 2012 [We]」(6都市12公演)の最終公演を行った。

年初には14か国でのワールドツアー「THE BEAUTIFUL SHOW」を開催し、日本でも3月に6か所のアリーナ公演を行ったBEASTが、ライブハウスで行う貴重なツアー。ファイナルのこの日は、プラチナチケットを入手できた2500人に加え、チケットを手にできなかったファンのために、全国の映画館やカラオケルームで生中継され、約1万人がライブを楽しんだ。

韓国の最新ヒット曲『美しい夜だ』でスタートからヒートアップ。盛り上がる観客に、ドンウンは「みなさんの情熱的な応援のおかげで、12回に渡るツアーも疲れ知らずで頑張ってこられました」と感謝述べると、『SHOCK』『FICTION』『BAD GIRL』の日本語バージョンや、『息』『BEAUTIFUL』などBEASTの代表曲を網羅する全17曲に及ぶライブを展開し、ファンを熱狂させた。

12公演めということもあり、良い意味で肩の力が抜けた余裕あふれるパフォーマンスを見せたメンバーだが、「[We]は、みなさんと僕たちが一緒に作りあげるライブ」(ドンウン)が言うように、ライブだけではないお楽しみのコーナーでもファンを沸かせた。ヒョンスンが各地の名物を集めメンバーにプレゼントすると、日本語の勉強に励んだというヨソプはその成果を披露し、ドゥジュンはライブ中に記念撮影をするなど、ツアーを通して与えられた、それぞれの“ミッション”(エピソード)を発表、メンバーの素顔を発揮するトークで楽しませた。

最後は、「ファンのみなさんと近付けるライブがしたい」(ジュンヒョン)というメンバーの意向で行われたこのツアーを振り返り、ヒョンスンは「このツアーは僕たちに大きな意味を与えてくれました」と所感を述べ、ギグァンは「日本に3週間という長期滞在したのは初めてでしたが、みなさんに幸せをもらって楽しく過ごせました。また良いツアーがしたいです」と意気込みを語った。そしてアンコールでは、メンバーと観客が一体となって『Oasis』と『V.I.U』を大合唱し、BEASTとファンの連帯感や絆を感じさせるライブの締めくくりとなった。

取材・文:坂本ゆかり