城田優 城田優 撮影:森好弘

2013年、「これが世界のクオリティ!」と言い切り上演、世界レベルの歌声を堪能させたミュージカル・ショー『4Stars』の第2弾が上演される。ミュージカル界で世界をまたにかけて活躍するトップの歌声を、日本に居ながらにして聞くことの出来る贅沢さを味わえた舞台。シンプルな演出のなか、4人それぞれの魅力を生かした楽曲も披露され、観客は大満足だった。あれから4年。出演メンバーは前回に引き続き、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、城田優の3人に加え、2013年に『ピピン』でトニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞したパティーナ・ミラーが初登場する。また、今回はブロードウェイで新進気鋭の演出家サラナ・ラパインが初参加、“旅”をテーマにした演出にも注目したい。『4Stars』にしかないゴージャスな顔合わせ、世界最高峰の歌声の素晴らしさ、ここでしか聞けない多彩な楽曲…。プレミア感満載のステージの緊張と楽しさを、城田優が語った。

「4Stars 2017」チケット情報

「前回、『なぜ城田優がここに?』と思った人がほとんどだったと思います。トップ中のトップの3人と一緒に歌うことは圧倒的な緊張と恐怖があり、『絶対に負けたくない!』と意気込んで挑んだ舞台でした」。城田にとって英語は第3言語、まさしく不利な戦いだった。さらに「僕はネガティブで、本番になると怖気づいちゃう」という彼だったが、「3人はいつも支えてくれた。愛にあふれる方たちでした」と話す。特にシエラの「証明しようとせず、共有すればいい」というアドバイスに、大きな気づきを得た城田。言葉の壁を越え、リスペクトし合った前回を経て4年、シエラやラミンとの交流を続け、絆はより一層深まっていた。「もう一度、やりたい」と訴えたのは彼自身。タイミングも合い実現となった今回、目指す先は「4年間の成長や経験を存分に生かしつつ、形にしたい。3人とスペシャルな時間を共有し、お客さんにもそれを届けて、みんなで楽しい最高の時間を過ごすこと」。

メンバーは「家族思いで、おちゃめ。でも、すごい喉を持っている」ラミン、「まっすぐでピュアで、日本が大好き」なシエラ、そして「モンスター級の歌唱力を持つ人」パティーナ。「フレンチミュージカルや、僕らの持っているアイデンティティを生かした曲を歌いたい」と言う城田は、日本語で、また前回好評だったスペイン語の歌も披露してくれるかもしれない。新たな演出の中、『エリザベート』の“闇が広がる”をラミンとふたりで歌うことを楽しみにしている。「4人それぞれの魅力をギュッとまとめて、4色が混じり合うエンタテインメントショーをお見せしたい。今回は気負うことなく、自分の持っているエネルギーを全部出し切って、それぞれの相乗効果でさらに上のレベルに行くことが出来ればいいなと思っています」。

12月14日(木)から17日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、12月20日(水)から28日(木)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演。9月16日(土)のチケット一般発売に先駆け、9月14日(木)10:00より先行先着プリセールを実施。

取材・文:高橋晴代