イーフロンティアは、2002年から販売していたウイルス対策ソフト「ウイルスキラー」シリーズに関するサポート業務と、新たなウイルスに対応するためのパターンファイルの提供(更新)を2013年1月19日をもって終了する。

専用の問い合わせフォーム・一般回線の電話窓口に加え、11月1日から、フリーダイヤルの専用電話窓口も開設した。フリーダイヤル・一般回線とも、電話窓口にはつながりにくい状況になると予想されるので、できるだけ問い合わせフォームを利用してほしいとしている。

「ウイルスキラー」シリーズは、OSの公式サポート期間中は、使用期限なく、更新料0円で使用できるタイプと、1年ごとに更新するタイプをラインアップ。2011年2月に発売した年間更新料不要タイプの最新版「ウィルスキラーゼロ クラウド」は、Windows 7の最長サポート期間である2020年まで、更新手続きなしで利用できるはずだった。

サービスの終了に伴い、既存の「ウイルスキラー」ユーザーの希望者には、ソースネクストの協力を得て、代替製品としてソースネクストのセキュリティソフト「ウイルスセキュリティ」シリーズ(Windows 7対応版)を無償提供する。代替製品の配布期間は2012年11月1日~2013年1月31日で、利用には、ユーザー登録しているメールアドレス宛に、10月19日以降、順次送信している案内メールに記載された「ウイルスセキュリティ」シリーズのシリアル番号と製品プログラムのダウンロードURLが必要。なお、利用中の製品によって、代替製品「ウイルスセキュリティ」シリーズのタイプやライセンス数が異なり、例えば「ウイルスキラーゼロ クラウド 3台用」のユーザーの場合、「ウイルスセキュリティZERO(Windows 7対応版) 3台用」が利用できる。両シリーズの対応一覧やQ&A、専用電話窓口の番号・受付時間などは、イーフロンティアのウェブサイトに掲載している。

量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2011年のセキュリティソフトのメーカー別販売本数1位は、シェア34.9%で「ウイルスバスター」シリーズのトレンドマイクロだった。以下、シマンテック(32.7%)、ソースネクスト(18.4%)、キヤノンITソリューションズ(4.4%)と続き、イーフロンティアはシェア2.7%で5位にとどまっていた。2012年は、1月から9月までの累計で、シェアは1.8%に減少し、順位も6位に下がっている。

サービス終了の理由について、イーフロンティアは、「ビジネスモデル、事業内容などについて検討を重ねた結果」と説明。登録ユーザー向けの案内メールでは、「サービス終了日までに、新たなウイルス対策ソフトウェアのご使用(乗換え)をご検討くださいますようお願い申し上げます」とコメントしている。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。