現在、科学分析を利用した浮気調査はどこまで進んでいるのだろうか? そして、動かぬ証拠をつかめる“DNA検査”の実際とは? 今回は、法科学の最前線にいるプロフェッショナルから、その驚くべき最新事情を聞きました。

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遺伝子検査、ヤフーが仲介=12月からキット販売 ――時事ドットコム

ほんの一週間ほど前、こんな見出しの記事がニュースとなった。気の早いネット住人たちは「子供のDNAを検査したら自分の子じゃなかったりしてね」「これで奥さんも浮気できないな」など自由に意見を述べている。実際のところは病気のかかりやすさをチェックするための検査キットに過ぎないようだが、いよいよ遺伝子・DNAの検査が個人レベルまで広まりつつあることを実感させるニュースだ。

では現実に、DNA検査などの科学分析を利用した浮気調査はどこまで進んでいるのだろうか?
法科学の最前線にいるプロフェッショナルから、その驚くべき最新事情を聞いてきた。

取材にお邪魔したのは西新宿にある法科学鑑定研究所。科警研や科捜研の出身者を多数擁し、DNA・指紋・筆跡・画像鑑定まであらゆる科学検査をこなすエキスパート集団だ。『相棒』『踊る大捜査線』をはじめ人気コンテンツで科学捜査シーンのアドバイザーも手がけているため、私たちも知らないうちにその知識の一端に触れているかもしれない。

今回のインタビューでは、そこに籍を置く櫻井俊彦氏から詳しいお話を聞かせてもらった。