ポイントは台本と音楽にあり! 『プロミセス・プロミセス』が長く愛される理由

2012.11.6 18:00配信
左から藤岡正明、大和悠河、中川晃教 (撮影:星野洋介) 左から藤岡正明、大和悠河、中川晃教 (撮影:星野洋介)

1960年の映画『アパートの鍵貸します』をもとに、人気劇作家ニール・サイモンが台本、バート・バカラックが楽曲を担当し、1968年にブロードウェイで上演されるや大ヒットを記録したミュージカル『プロミセス・プロミセス』。2010年にリバイバル上演され、再び脚光を浴びた本作が、この冬、日本バージョンとしてお目見えする。チャック役の中川晃教と藤岡正明、フラン役の大和悠河。今回主演を務める3人に意気込みを訊いた。

物語は、自分の部屋を上司の不倫用に貸し出しているチャック(中川・藤岡)が、上司の不倫相手が憧れの女性社員フラン(大和)であることを知るところから始まる。フランはその関係が遊びに過ぎないことに気づいて自殺を図ろうとするが、間一髪のところで帰宅したチャックに助けられる。ほろ苦く、ウィットに富み、ラストには温かい気持ちになれる巧みなストーリー。日本でもファンの多いニール・サイモンの面目躍如だろう。

中川は「チャックは出世したくてギラギラしている、よくいるタイプの男じゃないかな。そんな彼がフランを愛することで“本当の自分”を取り戻していく。その過程を見せられれば」と本作への想いを語る。一方の藤岡も「スタイリッシュでいながら笑いも散りばめられているのが、スタンダードなミュージカルの魅力。その楽しさをまっすぐに伝えたい」と話す。「不倫をして傷つくなど、ある意味どこにでもいるような女性を演じるのは、今回が初めて」と言うのは宝塚出身の大和だ。「強い女性の役には慣れているけれど、こういう繊細な感情を表現するのは難しい。今は緊張と期待でドキドキしています」と胸中を語った。

楽曲については、「耳なじみのいい曲ばかりだけれど、歌うとなると難しいよね」と言う中川に、うなずく大和と藤岡。「そこにこの音を持ってくるか!とか、ヒットメーカーであるバカラックの上手さを改めて感じてます」(藤岡)と、歌手としても活動する中川と藤岡は、独自の目線でも名曲の数々を楽しんでいる様子だ。

3人は以前にも共演している。「今回は男女の関係を意識して演じたい」と中川が宣言すれば、藤岡も「大和さんは魅力的なので、自然に役に入り込める」と応戦。早くも“どちらのチャックを選ぶ?”とばかりに火花を散らす両者に、大和が思わず笑い出すひと幕も。抜群のチームワークで仕上げる正統派ミュージカル。その本番を、楽しみに待ちたい。

12月15日(土)から23日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。チケットは11月10日(土)に一般発売開始。なお、チケットぴあでは、11月9日(金)18:00までインターネット先着先行・プリセールを受付中。

取材・文:佐藤さくら

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