アジアならではの“個性”を打ち出す

何を撮影しても蜷川さんワールドに
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「スマートフォンを使って何をするか? 多くの人は、メッセンジャー(メール)、電話、ゲーム機、音楽プレイヤー、そしてカメラとしてスマートフォンを認識しています。スマートフォンでコミュニケーションをとる上で、写真の役割が今後ますます大きくなっていくと予想し、カメラアプリを作ろうと考えました」と話すのは、開発者のリクルートホールディングス・大城哲也さん。

確かに、スマートフォンが普及するにつれて、写真を撮る機会は増えている。FacebookやTwitterなどのSNSへ、写真をアップロードしやすくなったことも関係しているだろう。

しかし、際立った個性のあるカメラアプリはあまりないかも……。大城さん自身も、どのアプリも似ているフィルターが多く、もっとユニークなものがあればいいのにと感じていたのだとか。

「アジアならではの個性的なカメラアプリがあるといいな、という思いは漠然と持っていました。どうすれば魅力的なカメラアプリを作れるかと考えていたときに、昔から蜷川実花作品の世界観が好きだったことをふと思い出したんです。そこで周りの女性に『蜷川実花さんみたいな世界観で写真を撮れるアプリはどうかな?』と聞いてみたところ、反応が良かったので起案しました。

私の属するメディアテクノロジーラボでは、社内だけでなく社外の才能ある方と一緒にサービスを開発していく“オープンイノベーション”という考え方があり、今回も蜷川さんご本人に監修頂くことを考えました」

結果は大当たり。日本・台湾・香港のApp Storeで総合1位に、また中国の写真・ビデオカテゴリでも1位を獲得した。特に女性を中心に人気で、タレントやミュージシャン、モデル、ファション関係者の間でも広く使われているようだ。