回転する寿司をウイルスや雑菌から保護する新型寿司キャップ「鮮度くん」

くらコーポレーションが運営する回転寿司チェーン店「無添 くら寿司」は、「四大添加物無添加」を掲げ、店舗で扱うすべての食材に、化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を使用していないと謳っている。糖質制限を気にする人に向けた「糖質オフシリーズ」は、想定の2倍の売り上げを記録。鮮度管理には、ICタグを取り付けた独自の寿司キャップ「鮮度くん」を利用している。

既成概念にとらわれず、食を通じて健康に配慮

「四大添加物無添加」のコンセプトは、店舗名から、知っている人も多いだろう。もう一つの特徴、回転する寿司をウイルスや雑菌から保護する新型寿司キャップ「鮮度くん」は、まだ知らない人も多いかもしれない。

くらコーポレーションの久宗裕行常務取締役・製造本部長は、「キャップに触れずにお皿が取れるため、ネタの鮮度を保ちつつ、汚れやウイルス、つばなどからお寿司を守ることができます」とメリットを語る。さらにキャップにはICタグを取り付け、設定時間が経過した商品を取り除く「時間制限管理システム」を導入。廃棄時間や廃棄数を正確に管理できるようにしている。

「野菜の日」である8月31日から開始した「糖質オフシリーズ」は、シャリの代わりに大根の酢漬けを使った新感覚のお寿司「シャリ野菜」、ラーメンスープに4種類のたっぷりの蒸し野菜を入れた「7種の魚介らーめん 麺抜き」、通常の半分の小さなシャリで食べやすい「シャリプチ」の3種類、10商品を展開。注文する客層は女性が7割を占め、発売からわずか10日間で100万食を超えるヒットとなった。

SNSをはじめ、賛否両論、さまざまな反響があり、感想も多く寄せられた。糖質制限メニューがないため、これまで外食を避けていた家族から「これでみんなで食事ができる。作ってくれてありがとう」と感謝する声も届いているという。

糖質の高いシャリ(酢飯)を使う寿司から“糖質カット”をするためには、お米を何とかしなければならないと試行錯誤を重ね、大根の細切りに行き着いたものの、それでは「ただの刺身だ」と別の案が出るなど、開発は難航。試行錯誤を繰り返し、完成に至るまでかなりの時間がかかったと、久宗本部長は振り返る。味にもこだわり、「シャリ野菜」の大根の酢漬けは、シャリの酢とは異なる、独自の特製合わせ酢だ。「糖質オフシリーズ」として、年内や年明けにも新メニューを検討中で、久宗本部長は「想像を超えるような形になると思います」とコメントしている。

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