『ワールド・ウォー Z』 (C)2012 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

ブラッド・ピット主演のアクション超大作『ワールド・ウォー Z』の第一弾予告編が公開された。謎のウィルスによって迎えた人類滅亡の危機を壮大なスケールで描き出すパニック・エンターテインメント作品だ。

予告編

本作の原作は、マックス・ブルックスのベストセラー小説。中国僻地で発生したとされる謎のウィルスが爆発的な規模と速度で世界中に拡大し、人類が滅亡の危機に立たされる様を、国連職員ジェリー(ピット)の視点で描き出す。壮大な設定と家族を守るために奔走するひとりの父親ジェリーの物語が見事に融合した作品で、ピットとレオナルド・ディカプリオが原作の映画化権をめぐって競ったという逸話もある物語を、『007/慰めの報酬』や『チョコレート』などアクション、人間ドラマの両方に長けたマーク・フォスター監督が映画化する。

このほど公開された予告編にまず登場するのは、どこにでもある極めて日常的な風景だ。大渋滞の中で、ピット演じるジェリーと妻、そしてふたりの娘は車内で楽しいひとときを過ごしている。しかし、通りに警官が出動し、空にヘリを発見した瞬間、世界は一変する! ビルからは炎があがり、巨大なトレーラーは横転し、人々は逃げ惑う。謎のウィルスは感染者を爆発的に拡大。人類が迷っている間に世界中の都市は次々と混乱に陥り、感染者たちは人々に襲いかかる! ジェリーはこの事態を打開するために行動するよう求められるが同時に、愛する家族を守らなければならない。2分ほどの予告編はロングショットの中でうごめく無数の人々と朽ちて行く都市を捉えた大掛かりなショットが次々に登場。一度見始めてしまうと最後まで一瞬たりとも気が抜けない内容になっている。

これまでも似たような設定のパニック映画は数多く存在してきた。しかし、自身の出演作を厳選してきたピットと、人間ドラマにも定評のあるフォスター監督がタッグを組んだ本作は、これまでのパニック映画にはドラマやスケール、重厚感を持ち合わせているようで、そのことが確信できる予告編に仕上がっている。

『ワールド・ウォー Z』
2013年8月 TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開