『任侠ヘルパー』

「ぴあ」調査による11月17日公開の映画・満足度ランキングは、介護問題を描いた草なぎ剛主演の『任侠ヘルパー』がトップに輝いた。2位に船戸与一の短編小説を映画化した『EDEN』が、3位に永山絢斗と田畑智子が主演を務めた『ふがいない僕は空を見た』が入った。

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1位の『任侠ヘルパー』は、2009年に放映された連続テレビドラマを映画化した作品。元極道の主人公が直面する現実を通して、日本社会が抱える介護問題を浮き彫りにしていく。観客からは「物語、演技、配役、ファッションなどすべてに満足」「不器用ながらも奮闘する主人公の姿に胸を打たれた」「自分にとっても身近な問題であり、考えさせられた」「草なぎ剛の抑制された男気に高倉健の姿をみた」「社会福祉が反社会的な勢力の資金源になるなど、今日的な問題に踏み込んでいて斬新だった」などの声が聞かれ、20代から70代までの観客から高い満足度を獲得した。

2位の『EDEN』は、ショーパブ“エデン”で働く人々の人間模様を描いた山本太郎主演作。出口調査では「家族に会いたくなった」「現代が抱えるいろいろな問題を明るく楽しく、ちょっぴり泣ける感じで描いていて、元気をもらえた」「“自分らしく生きる”というメッセージを感じた」「内容は深刻だけれど、登場人物が明るいのでポジティブにとらえることができた」などのコメントが寄せられた。

(本ランキングは、2012年11月17日(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)


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