(左から)吉田沙保里選手、ベレニス・マーロウ

『007』シリーズ誕生50周年を飾る記念作品『007 スカイフォール』のジャパン・プレミアが19日に都内劇場で開催。ボンドガールのセヴェリン役を演じたフランス人女優のベレニス・マーロウが来日したほか、スペシャルゲストとして先日、国民栄誉賞を受賞したレスリングの吉田沙保里選手が来場した。

その他の写真

シリーズ第23作目となる本作でボンドの前に立ちはだかるのは、かつてボンドと同様にMI6のエージェントだった男・シルヴァ。任務中に消されたことで組織と国家への恨みを抱える男の復讐を阻止すべくボンドが立ち上がる。

ベレニスは胸元の開いたセクシーなドレスで登場。それに負けじと(?)、吉田は背中がぱっくりと開いた赤いドレスで現れ、普段のアスリートとしての姿とは全く異なる艶やかな姿に客席からはどよめきが。「ボンドガールの仲間入りできるようにきめてきました!」と満面の笑みで語ると拍手がわき起こった。

「みなさん、こんばんは」と日本語で挨拶をしたベレニスは、ボンドガールとして映画界のアイコン、ジェームズ・ボンドの相手役を務めた感想を尋ねられるとユーモアたっぷりに「ボンドとの共演のために毎朝早く起きるのはつらかったわ」とニッコリ。続けて「本当に素晴らしい経験になりました」とうなずいた。

吉田は「国を愛し続けて戦う姿がカッコイイです」とほれぼれとした表情。そんなボンドのセクシーさが際立つシーンを尋ねると「シャワーでキスしているところかな(笑)」と語り笑いを誘った。

50年にもわたって愛されてきた『007』シリーズと、オリンピックおよび世界選手権の13連覇という前人未到の記録を達成した吉田。積み重ねによる偉業という点で共通しているが、吉田は「私の場合はみなさんの応援があったおかげ」と謙遜。「この映画のように愛され続けるように頑張りたい」とさらなる記録の更新に向けた意気込みを口にした。

最後にベレニスは、これから映画を鑑賞する観客に向けて「素晴らしい才能と美しい心を持った方々と一緒にこの作品を作ることができました。楽しんでいただければうれしいです」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。

『007 スカイフォール』
12月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー