叱る時に気をつけるポイント

ママが一生懸命叱っても相手に通じてなければ疲れ果ててしまうだけです。

ここでは叱る時に気をつけたいポイントを紹介します。

  1. 子どものした行動を叱る
  2. その場で短い言葉で伝える
  3. 他の子と比較してしからない
  4. 次はどうして欲しいかを伝え改善を届ける

そしてルールをちゃんと守れたときには褒めることが大切。叱るだけでは何がOKかわからないからです。(とくに家族以外の人に褒められると効果が高いそうなので、ママ友と相談するのもアリですね)

菅原教授から毎日がんばるママたちへのメッセージ

「子育てに大事なことは気長に待つことです。小さな子どもにルールを教えてもすぐに身に付くことは難しく、失敗して叱られ、守れるようになってほめられ、少しずつ実力があがっていきます。

だから他の子と比較して育てづらいな、と思っても粘り強くルールを教えてあげると、年齢が上がってそれが良い結果に繋がることもたくさんあります。

ママが一番のコーディネーターになってあげることが大事ですが、発達や子どもへの接し方に悩んだ時は、専門家に相談してください。

子育てをしていると大変な場面に遭遇することもいろいろありますが、どうしても解決できないその時は「撤退する勇気」も大切です。電車のなかで子どもが機嫌を直せないときは、降りてひと休みしたり、騒いでお店では買い物ができない時期は通販でしのいだり。

長い人生のなかでのほんのひとときのイヤイヤ期です。臨機応変に工夫して乗り切りましょう。

そして一番大事なのはママのコンディションです。ママがしんどい時は心にも余裕がなくて些細なことにイライラするもの。そんな時は周りの人にヘルプを出してください」

いかがでしたか?

2歳児を育てている筆者も納得することばかりでした。

自分が怒っている場面を考えたら確かに親の都合が多かったとか、叱ること自体あまりよくないのかな、と思っていたので、「叱ることはルールを教える」。という言葉は、素直に心に響きました。

また、年齢による発達を知ることで「まだ、その時期ではないんだ」と思えることもあり、気持ちが楽になりました。

息子もこれから3歳を迎え、本格的なしつけが始まりますが、個性をちゃんと見て接してあげたいと思います。

子育てはいつの時代も大変なことなのに、サポートもなく頑張るママたちがたくさんいます。

それを周りがわかってあげることも大事なことなのではないでしょうか。

<取材協力>菅原ますみ

お茶の水女子大学基幹研究院 人間科学系教授。同人間発達教育科学研究所 所長。文学博士。
専門は発達心理学・発達精神病理学。パーソナリティの発達に影響する環境のあり方について、乳児期からの追跡調査によって検討している。

著書『子ども・家族への支援計画を立てるために―子ども自立支援計画ガイドライン』『保育の質と子どもの発達』『子ども期の養育環境とQOL』『貧困と保育』ほか多数

エンタメ系やビューティー、情報系の雑誌・WEBの広告、企画、ディレクション、プランナーを経てフリーに。夫の転勤でイギリス・シンガポール・タイへ移住。現在1歳の男の子ママ。保育士・幼稚園教諭の資格を取得。実は歴女。