『子育てビフォーアフター』より

妊娠中に、「子どもを産んだら…」と想像していたことと、実際に産んでみてからの生活って、「思ってたのと違うー!」って叫びたくなることの連続だったりしませんか?

「こんなはずじゃなかった」「もっとこうしたいのに」「子どもってこんなに思い通りにならないの!?」など、理想と現実のギャップに悩むママも多いのでは。

そんな子育ての「ビフォー」と「アフター」のギャップを描いてTwitterで人気の漫画が、コミックエッセイ『子育てビフォーアフター』として発売されました。

今回は、そんな「ビフォーアフター」を現在進行系で更新している作者の吉川景都さんに、漫画にも描かれている娘・えっちゃんとの「思ってたのと違う!」な毎日についてお話を伺いました。

子どもを産んでもこうはならない!と思っていたのに…

――Twitterで描かれていた漫画がこうして1冊の書籍としてまとまったわけですが、反響はいかがですか?

 吉川景都さん(以下、吉川)「Twitterでは最初に描いたものがRT数などは一番多くて、それ以降はジワジワとフォロワーさんが増えてのんびり続きを描いている…という感じです。

コミックスになった際に、ご夫婦や家族で読んでくださってるとか、出産したばかりのお友達にすすめてくださったという方もいて、本当にうれしく思いました」

 ――乳幼児を子育てしながら漫画を描くというのは、子どもを保育園に入れる前だととても大変だったかと思うんですが、どのように時間を確保して描いていたのですか?

 吉川「もともと月刊誌の連載があって保育園に入ったのが六カ月からで早かったのと、ビフォーアフターについては下書きやネタ出しみたいな作業がなくていきなり描いているので、これ自体には時間がかかっていません。時間を確保したというよりは、隙間でできる形に作業のほうを寄せていったみたいな感じです()

それでもそもそもの仕事は遅いほうなので、通常の漫画仕事の締切が大変なときは編集さんに平謝りで日にちをずらしていただいたり、夫に助けてもらったりと、周りに本当に助けられています…」

『子育てビフォーアフター』より

 ――特に産前「ぜったいに子どもを産んでもこうはならない!」と思っていたことが崩れた一番の出来事といったら、なんですか?

 吉川「そもそも自分のことを「ママ」って呼ばないと思ってたんですよね…!

「私は私であってママは役職名である」と思っていたので、「ママが先に行っちゃうよ!」とか「ママとお風呂入ろ~」とか、自分は絶対言わないと思ってたんですが、いつのまにか言ってましたね…。私の母が言う人でもなかったので、ホントこれは謎ですね…」