スティーヴ・ライヒ (c)Wonge Bergmann スティーヴ・ライヒ (c)Wonge Bergmann

ジャンルを超越する現代作曲界のスター、スティーヴ・ライヒの初期の傑作《ドラミング》全曲を中心としたライヴがまもなく東京で開催。演奏は、作曲者自身も賞賛を惜しまない若き精鋭集団、コリン・カリー・グループが担当する。

「コリン・カリー・グループ ライヒ《ドラミング》ライヴ」の公演情報

スティーヴ・ライヒがアフリカ音楽に影響を受けて1971年に作曲した《ドラミング》は、打楽器による果てしない合奏が約1時間ノンストップで続く大作。同じくライヒの代表作である《18人の音楽家のための音楽》と並ぶ人気作品だ。4つのパートで構成され、それぞれ単独で演奏されることもあるが、今回の日本公演では全曲通しての演奏となる。

日本公演で同作を演奏するのは、近年目覚ましい活躍をみせるイギリスのパーカッショニスト、コリン・カリーが率いる精鋭集団、コリン・カリー・グループ。2006年のBBCプロムスのスティーヴ・ライヒ70歳誕生日記念レイト・ナイト・イベントで、《ドラミング》を演奏するために結成された、まさに“ドラミングのためのアンサンブル”だ。グループの船出となったBBCプロムスでのライヴは大成功。ライヒ本人もその実演に触れた際「彼らの演奏は、より高い完成度という以上に、私にはある種の啓示のようだった。表現主義的で、まったく新しい。自分たちはこんなふうには演奏できなかったと感じた」と大絶賛だ。

日本公演では、この《ドラミング》に加え、70年代に書かれた名曲《マレット楽器、声とオルガンのための音楽》、日本で初演された《ナゴヤ・マリンバ》、さらにライヒ自身が奏者として参加する《クラッピング・ミュージック》が予定されている。

「コリン・カリー・グループ ライヒ《ドラミング》ライヴ」は、12月4日(火)・5日(水)に東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアルにて開催。チケットは発売中。

■コリン・カリー・グループ ライヒ《ドラミング》ライヴ
【日時】12月4日(火)・5日(水) 1900開演
【会場】東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
【出演】コリン・カリー・グループ[1-4]、シナジー・ヴォーカルズ[3、4]
【ゲスト】スティーヴ・ライヒ[1]
【曲目】(両日とも同じプログラム)
スティーヴ・ライヒ:
[1] クラッピング・ミュージック(1972)
[2] ナゴヤ・マリンバ(1994)
[3] マレット楽器、声とオルガンのための音楽(1973)
[4] ドラミング[全曲](1970-71)