長谷川博己

昨年4月よりテレビ東京にて放送されたテレビドラマを映画化した『映画 鈴木先生』の完成披露試写会が26日に都内で行われ、長谷川博己、臼田あさ美、土屋太鳳、風間俊介、富田靖子、原作者の武富健治氏、河合勇人監督が登壇した。

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本作は2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富氏の同名コミックが原作。どこにでもいる真面目で平凡な国語教師、鈴木先生は独自の理論“鈴木メソッド“で次々に起こる問題を解決に導いていく。しかし、お気に入りの生徒・小川が問題児だった卒業生・勝野ユウジに人質にとられる事件が発生…。事件に立ち向かう鈴木先生と生徒達の姿が描かれる。

この日、鈴木先生のトレードマークである黒ぶち眼鏡、ループタイ姿で登壇した長谷川は「映画化できて、こうして皆様の前に立てる事が出来るということはとても幸せなこと」と喜びをあらわに話し、アクション要素が少し加わったという話題から「命綱にカビが生えていたみたいで、かきむしったらカビが体にうつってしまい、しばらく体が痒くてしょうがなかった(笑)」と撮影中に起きたハプニングを告白。そして、今回重要なキーパーソンとなる勝野ユウジ役を演じた風間は「ドラマのファンだったので仕事というより、撮影現場に入る権利をもらったみたいだった」と振り返り、「犯罪者ではなく普通の人が壊れざるを得ないような状況下になってしまった社会とどう向き合うかというようなことを監督と話しながら撮ったので、観終わったあとに何か感じていただけたらと思う」とコメント。河合監督も「ようやく皆さんに観てもらえる。この日を待ち望んでいた。ドラマよりパワーアップしているので楽しんでほしい」と作品をアピールし、さらに「ドラマと映画を繋ぐ重要な短編ドラマが新春に放送されます!」と発表した。

映画の公開までにドラマをおさらいして、新春の特番をチェックしてから映画に挑んでみてはどうだろうか。

『映画 鈴木先生』

取材・文・写真:塚野清香