「ハリウッドコレクターズコンベンション」の会場の様子

ハリウッド関連商品の製造輸入販売を行うスタイルオンビデオが主催するファン交流イベント「第1回ハリウッドコレクターズコンベンション」が24日、都内で開催され、多くの映画ファンが駆けつけた。人気のハリウッド映画やアメコミなどの関連グッズを扱う15の専門ショップがブースを設け、一押し商品を紹介・販売したほか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作で“ドク”ことエメット・ブラウン博士を演じた米俳優クリストファー・ロイドが本イベントのために緊急来日し、有料のサイン&写真撮影会を行い、大盛況だった。

「ハリウッドコレクターズコンベンション」の会場の様子

同社は98年、東京タワーに映画のプロップ(小道具)などを展示した「ハリウッドコレクターズギャラリー」を開設。ハリウッド関連商品の製造輸入販売をはじめ、『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』など誰もが知る人気シリーズのキャストを招へいし“ハリウッドサイン会”と称し、ファン交流会を続けてきた。そして満を持して、今回開催されたのが「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション」だ。

グッズ販売はもちろんのこと、人気俳優とのダイレクトな交流が楽しめるコンベンションは、本場アメリカなど欧米では今や定番といえるファンイベント。主催者によると今回、日本での開催が決まった背景には「洋画の興行収入が減少する中、若いファンにハリウッド映画に対する関心や思い入れが失われつつあるのではないか…」という危機感があったという。ネットニュースやSNSの発達によって、情報が先行しがちな現代だからこそ、実際に映画の世界観に触れ、ファンと語り合う現場のリアルな“熱”こそが、洋画ファン開拓のカギというわけだ。

今回はロイド氏の来日という“目玉”も奏功し、多くのハリウッド映画ファンが会場に集結。生きるレジェンドとの出会いに狂喜していたが、それ以上にコンベンションという場で感動を共有できたことは来場者の大きな宝になったはず。現時点で次回開催は未定だが、今回得た確かな手応えからも、第2回が行われるのはそう遠い未来ではないだろう。日本におけるハリウッド映画復活への新たな試みとして注目が集まる。

取材・文・写真:内田 涼

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