シュリスペイロフ シュリスペイロフ

1999年に結成、2013年から東京を拠点に活動し、オルタナティブ・ロックと叙情的な音世界を両立させてきたバンド、シュリスペイロフ。10月4日(水)に7thアルバム『聞(き)えた』をリリースする同バンドのフロントマン、宮本英一(vo、g)に話を聞いた。

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結成以来、宮本、野口寛喜(b)、ブチョー(ds)の3人組だったが、昨年6月に長年サポートを務めてきた澁谷悠希(g)を正式メンバーに迎えた。その理由を尋ねると「それは向こうから言ってきてくれたんですよね。上京のタイミングで一緒に東京に出るから“メンバーになろうよ”って言ったんですけど、そのときは重く捉えたのかな。サポートのときから結構密に重要な部分を担ってもらってたので関係性としては変わっていない感じです」

今回のアルバムはタイトルといい女の子を起用したジャケット写真といい、これまでの彼らが醸し出してきたイメージと大きく違う印象。「曲が出揃う前から“音は通り過ぎるものだから”というイメージがなんとなくあって。“消えた”と“聞こえた”というのを混ぜてみたらどうかなと。ジャケットは、次は女の子がいいなってなんとなく思ってて。あるライブハウスに務める女の子が自分のイメージに合ってた」

アルバムに収められた10曲はこれまでのシュリスペイロフの魅力はそのままに、新機軸を強く感じさせる変化も。ダークで狂気的なオルタナティブ、文学や映画にも通じる牧歌的な世界、そして王道のポップソング。3つの異なる要素が曲によってそれぞれ盛り込まれていたこれまでと違って、1曲の中にもその複雑な要素が混在する境地に辿り着いた印象を受ける。歌詞もより研ぎ澄まされている。「作曲しているときに自分からもうちょっと自由になれたらいいなっていつも思ってたんですけど、今回は明確なイメージがあって。考える脳がふたつある、みたいな。Aの脳は始めからある脳で、Bは勉強して培ってきた脳で。Aから出てくる楽曲が自然な自分でBでこねくり回すとしたら、Aの脳みその方を信頼してあげられた感じですかね、今回は」

そんな渾身の本作を携え、11月から12月まで名古屋、大阪、東京、札幌を回るワンマン・ツアーも決定。さらに10月4日(水)には宮本が先日まで働いていたTSUTAYA三軒茶屋店にて弾き語りイベント、10月21日(土)にタワーレコード池袋店でメンバー4人が登場するインストアイベントが開催。その他、大阪・札幌でもインストアライブの開催が決定しており、ぜひともシュリスペイロフの味わい深い音世界に触れてみて欲しい。

取材・文:浅野保志(ぴあ)

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