『フリーランスで食っていきたい!』
池田園子 (著)
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顔合わせの前に、お世話になっている別の編集者へ相談しました。「もし本当に書く気があるのなら、編集者と会う前に、本のターゲット層や構成案を考えて行った方がいい」とアドバイスをもらいました。メインターゲットに想定したのは20代の若者です。私のような26歳の若手が書くものは、大人の方に読んでもらうよりも、同世代やそれ以下の方に読んでもらう方が響くと考えたのです。

章ごとに何を書くか、ざっと整理しました。25歳の冬にフリーランスとなった私の等身大の話を書くことも、リアル感を出すには必要だと感じましたが、それだけでは説得力がありません。「まだ1年未満の人の話だけだと参考にできない」と思われても仕方ない。なるべく有意義な内容とするため「フリーランスの先輩」3名へインタビューし、生々しい経験談も盛り込むことにしました。ここまで準備して、いざ編集者との打ち合わせです。

 

章ごとにこまめに書き上げるのがコツ

ターゲット層や構成案をまとめたものを持参したことを、編集者は褒めてくれました。事前準備をしておくことで、話し合いもスムーズに進みます。第一章にフリーランスになるまでのストーリー、第二章に先輩たちへのインタビュー集、第三章にフリーランスが身につけたい力、最後におまけとしてフリーランスの事務手続きをまとめることにしました。「いいですね。それで進めて下さい」と編集者。

それが6月末のこと。7~8月の2ヶ月間で9万~10万字を書く予定でした。ビジネス書はほとんどのものが10万字前後と文字数は多めに作られています。とはいえ予定は予定……。本業の原稿執筆の仕事を減らすわけにもいかず、仕事と同時並行で進めていく必要がありました。しかし、7月はボリューミーな案件が多く入ってきたため、執筆にまったく時間を割けないと途中で気付きました。

そこで編集者に相談し、執筆を8月からに変更してもらいました。8月も抱えている仕事は多かったのですが、ここでサボると一生書き上げられない! と一念発起。土日を中心に1日3~4時間ほど、執筆に専念しました。最初のうちは「10万字もムリ……」と億劫になりがちでしたが、章ごとに何万字書くか最初に割り振りました。さらに章ごとに〆切を設けることで、コツコツと進めることに成功しました。

また、第三章に書くフリーランス力は全27項目。1項目につき3?4ページの分量にしたので、平日でも時間のあるときに、サクッと1項目を書き上げたりと、細切れ時間を有効に使いました。自分で好きなように書けるので、仕事とは違った感覚で、気分転換も兼ねて取り組む日もありました。

客観的な視点で初校、第2校を読み込む

なんとか予定通り、9月末に初校(最初の原稿)の一部を除くすべてを、編集者へ渡しました。フリーランスの先輩取材1名分のみ、都合が合わなかったため、10月初旬に別途渡しました。できた章から次々と渡していくことで、順次チェックしてもらえます。全部できてから渡すのではなく、こまめに渡すことは正解でした。

それからおよそ1週間後となる10月第1週目、初校が紙の状態となって戻されてから、表現や誤字脱字に赤字でチェックを入れていきます。客観的な視点で一歩引いて読んでみると、おかしな表現や全体的に変えた方がいいなと思える部分がどんどん出てきます。そこへ×をつけたり、コメントを入れたり、構成の相談などをつけて、編集者へ送り返します。チェック期間は週末の2~3日。