エリック・アレクサンダーさん (Flipboard 副社長 インターナショナルビジネス開発責任者)

ソーシャルメディアで「写真」の重要性が高まるなか、デザインに力を入れたマガジンアプリが人気を集めている。その代表例が、気になる記事や写真を 美しく集約する『Flipboard』。Flipboard社副社長のエリック・アンダーソンさんは、高精度の写真を軸にした雑誌風のレイアウトが、従来のEC(eコマース)を大きく変える可能性を秘めていると言う――。

雑誌的なレイアウトと「写真」の重要性

2010年に「Apple iPad アプリ・オブ・ザ・イヤー」を獲得し、今年5月に日本語版がリリースされた無料アプリ『Flipboard( 以下、フリップボード)』。新聞・雑誌やニュースサイトなどの各媒体、ソーシャルメディアのタイムライン、RSSなどの記事を取り込み、まるで雑誌のようなレイアウトで閲覧することができ、9月現在で200ヵ国・2000万人を超えるユーザーを獲得している。

「アプリの開発に先立ち、そもそもの問題意識として、“雑誌では写真とテキストが美しくレイアウトされているのに、インターネット上の記事ではそれができていない” ということがありました。そして、雑誌を買う多くの人が、美しくレイアウトされた広告もひとつのコンテンツとして楽しんでいるのに、ウェブをブラウジングする場合には、必ずしもそうではない。そんな状況を変えるアプリを開発しようと考えました」

そう語るのは、Flipboard社の副社長で、同社のインターナショナルビジネス事業開発を主導するエリック・アレクサンダーさんだ。


<CHECK!Flipboard』とは?>

新聞や雑誌などのメディアからSNS のタイムラインまで、インターネット上で共有された記事や写真が、自分のための雑誌として集約されるソーシャル・マガジンアプリ。今年5月に日本語版がリリースされ、9月12日からは『GQ』『Ginza』『Engadget』『日経ビジネス』『朝日新聞』を含む30 媒体のコンテンツが楽しめるようになった。

iPad版/'10年7月~
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iPhone版/'11年12月~
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Android版/'12年6月~
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