中村憲剛(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE 中村憲剛(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE

前半の“90分間”は終わった。後半残り“90分間”、『2017JリーグYBCルヴァンカップ』準決勝第2戦が今週末キックオフを迎える。川崎フロンターレ×ベガルタ仙台、ガンバ大阪×セレッソ大阪。第1戦はどちらが有利と一概に言えない結果となった。

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第1戦をホームにて3-2で勝利した仙台は前半に3点を奪いながら、後半川崎Fにアウェイゴールをふたつ許した。しかも、仙台は先制点を決めた石原直樹が次節出場停止、2得点を追加し得点ランキングトップの5ゴールをマークしたクリスランも負傷で途中交代を余儀なくされた。戦況は打ち合い上等の破壊力を誇る川崎Fが有利に見える。ただ選手たちのコンディショニングは仙台に風が吹く。『明治安田生命J1リーグ』第28節から『ルヴァン杯』準決勝第1戦まで先発をひとり入れ替えただけの川崎Fに対し、仙台は中2日という事情もあり6人を入れ替えた。攻撃を構築する梁勇基、野沢拓也、野津田岳人がリフレッシュした状況で第2戦に臨める。

渡邉晋監督が「間違いなく今我々が3-2で勝っている。アウェイゴールなどあるが、アドバンテージは我々にある」と言えば、鬼木達監督も「アウェイの中0-3という状況から、選手は最後まで頑張ってくれた。しっかりこのアウェイゴールのふたつをいい形で、次の試合に持っていきたい」とキッパリ。両軍の指揮官は自軍に分があると信じる。

2-2で初戦を終えたC大阪とG大阪も、まずまずの結果を得たと言える。ホームで引き分け、しかも86分に同点に追いつかれたC大阪だが、10月4日のゲームは前節から先発10人を入れ替えた。代表選手3人を欠きながらも、MF柿谷曜一朗、山村和也らを温存。さらに清武弘嗣をリーグ戦に続き、途中出場させた。FWリカルド・サントスも得点ランク2位タイの4得点目を叩き出すなど好調を維持する。次戦に向けて明るい材料が揃う。

日韓代表5人が不在な上、FWアデミウソン、DFファビオらケガ人続出の非常事態に陥っているG大阪だが、ベテランの遠藤保仁&今野泰幸を軸に初戦を2-2に持ち込むのだから大したもの。3年連続ファイナル進出の実績は伊達ではない。G大阪はノックアウト方式のトーナメントの勝ち方を知っている。今季終了後での勇退が決まっている長谷川健太監督をタイトルで送り出すために、選手たちのモチベーションは高い。

『ルヴァンカップ』準決勝第2戦は10月8日(日)・川崎F×仙台・等々力陸上競技場、G大阪×C大阪・市立吹田サッカースタジアムにてキックオフ。11月4日(土)・埼玉スタジアム2002での決勝に勝ち進むのは、どこだ。チケット発売中。