オークション出品される『山鷲』スチール写真1 Profiles in History

ヒッチコックのイギリス時代の作品で、存在自体が証明されていないと言われる『山鷲』(原題:The Mountain Eagle)のスチール写真が、12月15日(土)、16日(日)(現地時間)にロサンゼルスでオークションにかけられることがわかった。

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『山鷲』は、ヒッチコックの1920年代の作品と言われ、現存するフィルムがないことなどから、存在自体が不確かとされている作品。今回オークションに出品されるのは、通常の劇場用の宣伝写真ではなく、ヒッチコックの私的なコレクションとして、本人のためだけに、特大サイズで高画質にカスタムプリントされたものだという。オークションには、『山鷲』の写真のほか、同じくヒッチコックの初期の作品である『マンクスマン』(原題:The Manxman)の写真とあわせて59枚が出品され、それぞれの作品の写真セットの取引額は、1万ドルを超えると予想されている。

ヒッチコックといえば、来春に『サイコ』撮影現場の舞台裏を描いた『ヒッチコック』(原題:HITCHCOCK)の日本公開が控えており、ヒッチコック役をアンソニー・ホプキンスが、妻アルマ・レヴィル役をヘレン・ミレンが演じ、アカデミー賞を受賞した二人が、一度もアカデミー賞を受賞せず、“アカデミー賞に嫌われた男”とよばれるヒッチコックの実話に挑む。アメリカではアカデミー賞レースに参戦するために急遽11月23日に公開を早めており、また、スカーレット・ヨハンソンが『サイコ』のシャワーシーンで有名なジャネット・リーを演じるなど注目を集めている。

ヒッチコックのスチール写真オークションサイト

『ヒッチコック』
2013年春 全国ロードショー