――最後に一言お願いします。

ラミ:初めましての人も多いとは思うんですけど、このインタビューを読んでいる人は、きっと音楽が好きな人たちだと思うんで、「こういうバンドもいるんだなあ」って思ってもらえればいいかなと思います。

殊:今回のシングルも次回のアルバムも、日々成長じゃないですけど僕らからすると現段階での最高傑作になります。そして今までとは違ったamber grisの新しい側面だと思います。もしこの作品を気に入っていただけたら、ぜひ以前のアルバムやミニアルバムも聴いてみて下さい。作品ごとにまた違う角度から見たamber grisが楽しめると思います。

手鞠:amber gris好きな人は一生懸命amber grisをこれからも応援してくれたら嬉しいです。他にもamber grisがきっかけのひとつとして「こういうのも有りなんだな」って思ってくれた人は、これからもっとヴィジュアル系のことが好きになると思うんですよ。幅広く楽しめるというか。そういう風に思ってもらえるだけで、僕たちが一生懸命やってきたことの価値がある。ほんとにそれぞれの感性で、誰かに左右されるんじゃなく自分の感性で、ヴィジュアル系や音楽を楽しめるようになってくれたら。僕たちも少しでもそういう人たちの感性の成長を担えるような存在なれたらいいなと思っています。

wayne:よく、色々なところで言われるんですけど、雑誌の記事やバンドのアンケートでもみんなちょっと懐古主義すぎるっていうか「昔はよかった」みたいな発言がよくあるなと思うんです。確かに僕も少しはそんな気はしてるんですけど、なんだかそれって「今」活動してる俺達自身も否定することになるから、なるべく言いたくないなあって。昔のヴィジュアル系っていうか、音楽っていうか……そもそも今「音楽」って流行ってないんで、どうやっても流行ってるものに才能ある人って行きがちだから、切磋琢磨も少なくなるし、悪循環というかよくない環境になっていく気がするんです。なんだろう、単純にもっとさっき手鞠くんが言ったみたいに、お客さんの感性を育てるっていうか、それにはまず、皆が俺らの音楽を聞いてることがカッコいいということにならなきゃいけないんですよ。

kaname:この記事を見て、amber grisというバンドを初めて知った方に一つアドバイスがあるんですけど、これはkanameの個人的な見解ですけどウチの音楽はボーッとしながら聞ける音楽ではありません。何か、ものすごく何かに感動した時、すごく、悲しくなってしまった時、少し起伏の激しい時に、もし良かったら触れてみてください。多分、何か僕らがあなたに与えてあげる事があるんじゃないかなと思います。

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