上原「もちろん、自分のことも考えて(の卒業)ですけどね。だって正直まだ全然やれますもん。笑 でも、タイミングってすごい大事だな、と思うんです。鉄は熱いうちにうて、じゃないですけど。卒業してからの楽しみもあります、卒業したら自分の時間が出来るので。これまで、自分自身もプレイヤーなのに、全然自分のことを出来なかったんで。自分の時間が出来るっていう意味では、すごく楽しみです。」

 ――うーん、なんていうか、こんなにアツく辞める人ってなかなかいないと思うんですよね。前のめりに辞めていく…(笑)

深瀬「辞めても熱血!みたいな(笑)」

一ノ瀬「前向きアツ子さんですね(笑)」

上原「実は、発表する時も、辞めることよりも、それを伝えることのほうが辛かったですね。あんなに緊張して、胸が苦しかったのは初めてです。直前までかなり泣いてました…。2部の最後に発表したんですけど、1部が終わった後の物販で、発表する前なのに泣いちゃって。みんな、お客さんがどうしたの?って。とにかく伝えるのが一番辛かったですね…今思い出しても涙が出ます(涙)。」

一ノ瀬「それは辛いよね。ファンの皆さんから、ステージの上に立ってるあさみを奪ってしまうわけだから…。」

深瀬「そうそう、卒業を発表した公演の一部に、あさみのお母さんが来てたんですよ!わ、なんでお母さん来てるの?と思って聞いたら、あさみ自身『お母さん来るの知らんかった』って…」

上原「お母さんが来るの、知らなかったんですよ…!一部の公演でステージに立ったら、お母さんがいたんです!卒業することをまだお母さんに言ってなくて、言わなきゃいけない言わなきゃいけないと思いながら、伝えるタイミング逃してて。だから、物販で親に卒業するの伝えたんです!笑」

――ええええ、物販でお母さんに卒業を報告したんですか!

深瀬「伝説ですよ…」

一ノ瀬「前代未聞ですよね、物販で親に卒業伝えるって…」

上原「口に出して言ったら音で周りに聞こえちゃうから、写真に書いて。これ、離れてから見て、って言って。お母さん、すごく悲しそうな顔をして…。どうして?って…。発表を見てもらうのは気が気じゃないから、二部は帰ってもらったんです。公演の前の晩、事務所にいて…、日付が変わるまで、その日に発表するって決められなかったんです。心構えをするのでいっぱいいっぱいで。だから、事前に親に報告できなくて。」

一ノ瀬「バタバタだったね…。」

上原「ほんとに、伝えるまで、胸がめっちゃ苦しかったな…(涙)。どうしよう、でもこのタイミングしかない!って思って。元々決めてた部分だから、この日に絶対伝えなきゃ、と思って…。」

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