<人間目線>カメラを高い位置で構えたまま撮影すると、頭や背中ばかり写ってしまう。表情が見えにくく、インパクトに欠けた仕上がりに。
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<猫目線>ペットの顔と同じ高さになって、正面から撮影すると、顔がよく見える。常に体勢を低くして、ペットと同じ高さで撮ることが大事。
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撮影のコツを掴んだら、構図にも気を配りたい。

「人間の目線ではなく、ペットの目線で撮るのが基本です。見下ろして撮ると頭と背中ばかり写りますが、同じ目線だと顔がハッキリ撮れる。これだけで、かわいさはアップします」

床で眠るペットの寝顔を撮影したい場合は、カメラを床につけて何とか画面を覗き込むか、思い切って自分も寝そべって撮る。自然な体勢で無理なく撮りたい人は、後述するバリアングル機能を搭載したカメラが最適だ。

<ペットの魅力を写す3つのポイント>

1.動いていない瞬間を狙う!
ペットが動き回るときは無理に撮ろうとせず、止まる瞬間を狙おう。また、ペットの顔の向きに合わせて移動するのはNG。どこで撮るかを決めたら、あとはペットがこちらを向くのを待とう。

2.カメラの位置はペット目線
人間目線で上から撮ると、顔をはっきり写すことができない。ペットの目線とカメラのレンズは同じ位置にするのが基本だ。ペットを真正面から見つめるような感覚で、撮影姿勢は低く保って。

3.ペットに近づいて撮る
撫でられるほど近くで撮ると、飼い主とペットの親密感が写真に表れ、かわいさがアップする。名前を呼んでペットをリラックスさせるなど、撮影テクニック以外の面にも気を配るようにしよう。

近くで撮影するとかわいさが引き立つ

八二さんによると、よくある失敗は「かわいさ余って近づきすぎる」ことだという。どんなカメラにも「最短撮影距離」があり、それを超えて近づくとピンボケしてしまう。

「コンパクトデジカメの場合、アップで撮るときはマクロモードをオンに。すると、ペットの前足に近寄って肉球を撮影する……なんてことも可能になります。一眼レフはレンズごとに最短撮影距離が異なるので、近くで撮るならマクロレンズを買うといいですね」

交換用のマクロレンズを買わなくても、レンズに装着するだけで近接撮影ができる『クローズアップレンズ』を使う手もある。マクロレンズほどは近づけないが、今あるレンズを使って撮影でき、安価で気軽に試せるのでおすすめだ。

八二さんによると、写真にはカメラとペットの距離感が表れるのだとか。撫でられる距離でコミュニケーションを撮りながらアップで撮ると、ペットがリラックスして、かわいく写るそうだ。