『アベンジャーズ』TM & (c) 2012 Marvel & Subs.

いよいよ2012年も残りわずか。今年はどんなことがあったっけ、を振り返ってみる機会も多くなる季節だ。映画や映像ソフトで今年話題になったものといえば、を挙げていくと、ひとつ共通のキーワードが見えてくる。

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今年公開された映画800本弱のチラシを全網羅掲載する等、振り返りには最適な雑誌として発売中の「ぴあ Movie Special 2012-2013」(発売中)の中で実施されたのが、VOD(ビデオ・オン・デマンド)配信サービスを提供するJ:COM オン デマンドと共同で実施しているエンタメ振り返り対決企画。そこで名を連ねたのは、洋画は『アベンジャーズ』や『バイオハザードV リトリビューション』、邦画が『るろうに剣心』や『ヘルタースケルター』といった作品。どれも話題になったのはもちろん興行収入としても成果を挙げているものばかりだが、共通しているのはいずれも漫画やゲーム原作であること。

ハリウッドでも“ネタ枯れ”が叫ばれる中、一定の読者やユーザーがついた原作ものが増えてくる現象はここ数年ますます顕著になってきているが、ついには『アベンジャーズ』のように全世界歴代興収3位を叩き出すメガヒット作が生まれたり、国内でも蜷川実花×沢尻エリカの組み合わせで女性から中高年男性まで動員した『ヘルタースケルター』や、『るろうに剣心』がその本格的な殺陣アクションで玄人映画ファンまでもうならせたりと、スケールやバリエーションの拡大とともにその存在感は大きくなる一方だ。

他にも、映像系ではついにテレビアニメ化された『ジョジョの奇妙な冒険』や実写映画化とともにアニメ化された『宇宙兄弟』など、やはり漫画原作ものが挙げられている。2013年も引き続きこの傾向は続きそうだが、「映像化されてがっかり」が少なくなって原作とはまた違った楽しみ方が純粋に楽しめるようになってきているのは、嬉しい傾向と言えるのかもしれない。

「ぴあ Movie Special 2012-2013」
発売中