■会社員は年末調整の還付金を「クリスマス寄付」してみよう

世の中はまさにクリスマスムード。何となくHolyな雰囲気に包まれています。プレゼントを贈り合ったり、忘年会やクリスマスパーティで楽しい時間を過ごす人も多いと思います。もしその幸せな気持ちを誰かにお裾分けできたら、もっと心が暖かくなると思います。クリスマスは寄付に向いているシーズンでもあります。街にも募金活動の声が響いています。

クリスマスは寄付をするのにちょうどいいお金もあります。それは「年末調整の還付金」です。会社員は毎月少し多めに引かれていた所得税を年末に精算するのですが、その払い戻しが還付金です。数千円から数万円くらい、毎月の給与とは別に振り込まれるはずです。これを寄付してみてはどうでしょうか。年内に寄付をすれば、来年の2月にまたその一部が還付される確定申告ができます。

もちろん、無理のない範囲でボーナスの一部を寄付してみてもいいでしょう。欧米ではステイタスのある会社や個人は会社の利益や個人の年収の1%くらいを寄付するのがスマートなこととされています。年収500万円の人なら5万円、という感じです。毎月の生活に支障がない範囲で金額を考えてみてください。

寄付を求めている団体は本当にたくさんあり、ネットで検索すると驚くほどみつかります。またその先ではいろんな活動があり、困った人を支えるための取り組みが行われています。個人的な思いを寄せて、活動に協力したいと思う団体がもしみつかったら、今年は「クリスマス寄付」を考えてみてはいかがでしょうか。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会