(左から)篠原涼子、田中真弓、香川照之

人気アニメシリーズの劇場版最新作『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』の公開を記念し13日、東京・六本木ヒルズアリーナで「ONE PIECE AWARD」と題した完成披露イベントが開催された。同会場での“ブルーカーペット”イベントをはじめ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ全9スクリーンをジャックした本編上映に、全国から約3500人のファンが集結。主人公・ルフィを演じる声優の田中真弓、ゲスト声優の篠原涼子と香川照之、脚本を手掛けた放送作家の鈴木おさむ氏らがシリーズ最新作の“出航”を大々的にアピールした。

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最終興収48億円をマークした前作『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の公開から3年。今回は原作者の尾田栄一郎氏を総合プロデューサーに迎え、劇場版初となる“新世界”での麦わらの一味の冒険を描く。すべての海賊の抹殺を企む伝説の元海軍大将・ゼットが、古代兵器に匹敵する力をもつダイナ岩を手に入れ、ルフィたちの前に立ちはだかる。前売り券の売り上げも好調で、すでに『STRONG WORLD』比150パーセントを記録。シリーズの記録更新に期待がかかっている。

主演の田中は「見どころはいっぱいあるけど、ひとつ挙げるとすればゼットとのケンカのような戦い。ぜひお楽しみに」。篠原はゼットの部下で、NEO海軍幹部の美女アイン役で声優に初挑戦し「とっても素晴らしい作品。点数? 正直自分ではつけられない」と謙そんすると、メガホンをとる長峯達也監督から「100点です」とお墨付きをもらい、満面の笑みを浮かべた。同じくNEO海軍幹部のビンズを演じる香川は「うちの子どもが大ファン。“モサモサ”の言い方が違うと言われて、練習が大変だった」と振り返った。

また、連載当初から『ONE PIECE』のファンだという鈴木は「ファン代表のつもりで参加し、皆さんのテンションがより上がる内容を作れた」と胸を張った。イベントにはレギュラー声優を務める中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョーら“乗組員”が顔を揃え、ファンは大盛り上がりだった。

『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』

取材・文・写真:内田 涼