■それぞれの接続でのメリット・デメリット

Wi-Fi、Bluetooth、USB接続。3つの方法でテザリングを利用できますが、ここでそれぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。


●Wi-Fi接続のメリット/デメリット

まずWi-Fiですが、利用できる機器が多いのが特徴です。PCやiPadのみならず、3DSやPS Vitaなどのゲーム機でも接続できます。もっとも手軽な接続方法かもしれません。通信速度も高速ですが、iPhone側のバッテリーの減りが速いというデメリットがあります。

 

 

●Bluetooth接続のメリット/デメリット

Bluetooth接続は消費電力が少ないのが特徴です。しかし、通信速度が遅いというのが欠点。画像が多いWebサイトを表示したり、動画や音楽をダウンロードするような用途には不向きです。以下、iPadでWi-FiとBluetoothでそれぞれ接続した場合の速度計測結果となります。

Wi-Fiテザリングだとダウンロード速度は平均で6.19Mbpsなのに対し、Bluetoothテザリングでは337kbps。実に20倍もの差が出てしまっています。

●USB接続のメリット/デメリット

USB接続ではBluetoothのような転送ロスも無ければ、Wi-Fi接続のような激しいバッテリー消費もありません。むしろ充電しながらテザリングできるため、安心して長時間テザリングできます。ただし、その分接続しているPC側のバッテリーを多く消費するのと、まだまだ貴重なLightningケーブルを常に持ち歩いている必要がある点にご注意ください。

 

どれも一長一短ですが、手軽さではやはり機器を選ばず繋がるWi-Fiでのテザリングが便利。ただし3G/LTE接続しながら、Wi-Fiも繋げるためiPhoneのバッテリーはグングン減っていきます。もしテザリングを楽しむのであれば、モバイルバッテリーを携帯しておくことをオススメします(結局モバイルバッテリーと接続するためのLightningケーブルが必要となりますが……)。