映画『マダガスカル3』を手がけた日本人スタッフ

ブルーレイ&DVDが発売中の『マダガスカル3』は、米ドリームワークスアニメーションの作品だが、多くの日本人スタッフが参加している。そこで彼らとエリック・ダーネル監督にソフト化のタイミングで改めて話を聞いた。

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今回、取材に応じたのは星まり子、大塚俊泰、奥村裕子、中谷学、山本原太郎、原島朋幸の6人。ライティング/コンポジティング・アーティストの奥村さんは「このシリーズは特に認知度が高い。他のアニメーションと『マダガスカル』は違う、という感想がうれしい」と言い、エフェクトを担当した大塚さんは「自分の子供にも街でポスターを見てわかる仕事に関わっていてよかったなと思います」アニメーターの星さんとCGスーパーバイザーの中谷さんはどちらも「DVDで自分たちの作品が残るのがうれしい」と述べる。また、サーフェシング・アーティストの山本さんは「優秀な人が集まっている中で自分がひっぱりあげられて緊張感もあってひきしまる感じ。とことんこだわった仕事をさせてくれる」と語り、アニメーターの原島さんは「エンドロールでクレジットが流れたりすると『大変だったけど頑張ってよかったな』とうれしい気持ちになります」と笑顔を見せる。

彼らを率いたダーネル監督も作品づくりには徹底的にこだわっており、本作でも「人生を生きるということは、この先何が起きるかわからないことだというストーリーを語りたかった。人生というのは自分自身にチャレンジして、現在の栄光に満足しないということなんだということをね」と振り返る。ちなみにダーネル監督は現在、次なる“チャレンジ”に取り掛かっている。本シリーズに登場するキャラクター“ペンギンズ”を主役した新作映画だ。「彼らは楽しくて、おかしいキャラクターで、コメディ要素として頼りがいがあった。ただ、彼らがこれまでストーリーの中心を動かしていく重荷を背負ったことはない。だから、彼らの楽しいドタバタコメディ的要素を入れ込みながら、同時に深みやエモーションを感じさせる感動的なストーリーを語っていかないといけないんだ。今、僕たちはその作業にとりかかっているところだ」。

『マダガスカル3』は公開時にシリーズ最大級のヒットを記録しており、本作のブルーレイと新たに登場するシリーズ新作も多くの観客から支持を集めることになりそうだ。

『マダガスカル3』
3Dスーパーセット/3枚組 5985円(税込)
ブルーレイ&DVD/2枚組 3990円(税込)
発売中
発売元:パラマウント ジャパン