幼児期の子どもは、未知の食べ物やクセのある食べ物に対する警戒心でいっぱい。「これは苦手」「まずそう」と思い込むと、なかなか食べてくれませんよね。

おやつは食べるのに、肝心の3度の食事はあまり食べない……。そんな悩みもよく聞きます。

しかし、好き嫌いの多い頑固な子どもも、食事・食卓づくりのちょっとした工夫で、急に苦手な食べ物を食べるようになったり、食欲がアップしたりすることがあります。

今回は、食べない幼児と格闘した経験を持つ先輩ママたちにヒアリングし、子どもの好き嫌いや食わず嫌い、食べない悩みが、「こうしたら直った!」という体験を教えていただきました。

次に、ママたちのコメントをまじえながら、子どもの食事に関する悩みを解決する12のアイデアを紹介します。

1.食感(調理法)を変えてみる

「うちの子は和え物などの茹でたキャベツや炒めたキャベツを食べないので、キャベツは嫌いなのだと思っていたのですが、生の千切りキャベツなら食べることを発見。シャキシャキ食感が好きみたい」

子どもが好き嫌いをするときは、その食べ物の味が苦手というより、食感が苦手ということもあるようです。

子どもが食べなくても、すぐに苦手食材と決めつけず、生で出したり焼いたり煮たりと、いろいろな調理法を試してみましょう。

2.海苔で巻いてみる

「子どもが4歳くらいのとき、ごはんをあまり食べなくなって困った時期がありました。ちょうどその頃、帰省した実家で手巻き寿司が出たのですが、海苔で酢飯を巻いて食べさせてみたら、食欲が復活!いつもの2、3倍は食べました。

以来、食欲が落ちてきたら、ごはんを海苔で巻いて食べさせています」

パリパリと香ばしい海苔は、子どもの食いつきが良い魔法の食材の一つ。ごはんやおにぎりだけでなく、ほうれん草や人参、唐揚げなどにも海苔を一巻きすると、食欲アップにつながるかもしれませんね。

3.赤・黄・オレンジ色の野菜を味方に

「ピーマン、小松菜など、少し苦みのある緑の野菜が苦手な我が子。諦めていたのですが、いっしょに買い物をしているときに赤いパプリカに興味を示したので、『もしかしたら食べるかも』と思って買ってみました。

帰ってから料理して出したら、おいしそうに完食。以来、ピーマンのかわりにパプリカをよく使うようになりました」

ピーマン、小松菜、ブロッコリーなどの緑色の野菜は、子どもから見ると、味がとっつきにくいだけでなく、あまり食欲をそそらない色に見えるようです。

逆にパプリカやトマト、ニンジンのような赤や黄色、オレンジ色の野菜は、おいしそうに見えるのか、進んで食べる子が多いようです。積極的にメニューに取り入れたいですね。

4.マヨ・ドレがダメなら塩を試す

「うちの子は生野菜や茹で野菜を嫌がって見向きもしませんでした。野菜が苦手な上に、マヨネーズやドレッシングも嫌いで…。

が、あるとき、子どもがフライドポテトを食べたあと、指についた塩をなめているのを見て、ふとひらめいたんです。『野菜にも塩をつけて食べさせたらどうだろう?』と。そこで、カット野菜にといっしょに、小皿に入れた塩を出してみたら、思った通り大ハマリ。

『自分で塩をつけながら食べる』というスタイルも気に入ったようで、今はブロッコリーやきゅうりなど、塩をつけておいしそうに食べます」

たしかに、マヨネーズやドレッシングが嫌いな子はいても、塩が嫌いな子ってまずいませんよね。なかなか野菜を食べない子には、ぜひ一度試してほしいアイディアです。

最近はスーパーで手に入る塩の種類も豊富なので、レモン塩やカレー塩、ガーリック塩など、子どもの好みそうなつけ塩を用意してあげるのもいいのでは?