スーツにメガネにタバコ、BL的には鉄板の組み合わせ

『悪人を泣かせる方法』
作者は雨隠ギド。本作に出てくるタバコは……なんというか、もう間違いない鉄板アイテムです。

護は中学生のとき、高校生だった鷹尾に一目惚れ。お金が大好きで性格の悪い鷹尾に影響を受けた護はその後成長してお金儲けの才能を開花させ、60億もの資産を持つ大金持ちになります。そのお金をちらつかせて鷹尾に迫る護でしたが、すでに鷹尾は結婚していて……。

本作でタバコを吸うのは「受」の鷹尾。彼の出で立ちはスーツにメガネにタバコという、BL的には鉄板の組み合わせです。

「受」というのは男女でいうなら女性側の役割にあたるわけですが、BLではどちらも男性ということもあり、普段とベッドの中で役割が逆転することがよくあります。つまり、昼間は偉そうで上から目線なんだけど、ベッドの中では女性役……ということですね。この昼と夜、表と裏のギャップが最高に萌えるのです。

さて、その観点からいうと、本作の鷹尾は最高です。メガネとスーツという姿は一見するとまじめな好青年を想像しますが、その実、性格が悪く、お金にがめつく、そして「俺様感」を醸し出すタバコ!

鷹尾はギャップのかたまりのような男であり、それをもっとも端的に表しているのが、スーツとメガネとタバコという組み合わせなわけですね。

この組み合わせ、何もBLだけでなく、現実でも非常にかっこいい組み合わせだと思いますよ。