『ホビット…』撮影中のピーター・ジャクソン監督 (C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に続いてJ.R.R.トルーキンの原作を映画化する3部作の第1弾『ホビット 思いがけない冒険』を手がけたピーター・ジャクソン監督と共同脚本のフィリッパ・ボウエンのインタビュー映像が届いた。

特別映像

本作は、大著『指輪物語』を実写映画化し、最終章『王の帰還』で米アカデミー賞で11部門を受賞したジャクソン監督とスタッフたちが挑む超大作。『ロード…』の60年前の“中つ国”を舞台に、ホビット族のビルボが、魔法使いのガンダルフ、13人からなるドワーフの一団らと壮大な冒険に出る姿を描く3部作で、マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、ケイト・ブランシェット、イライジャ・ウッド、アンディ・サーキスらが出演する。

「すべての工程を3人で一緒に作っているんです。彼女たちも監督の隣にいて、一緒に演出をします。常に3人で行動していて、誰かひとり欠けてもダメなんです」。ジャクソン監督の前作『ラブリー・ボーン』のPRのために来日した女優シアーシャ・ローナンは繰り返し「“ピーター・ジャクソン”とは、ジャクソンと共同脚本のフラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンの3人のことを指す」と説明した。確かに『ロード…』以降のすべてのジャクソン作品にはふたりの女性が参加している。さらに『ホビット』シリーズではギレルモ・デル・トロが脚本に加わり、4人が“旅の仲間”として共同で脚本執筆にあたったようだ。それだけではない。撮影のアンドリュー・レスニー、音楽のハワード・ショア、映像工房WETAのリチャード・テイラーらも『ロード…』に続いて『ホビット』に参加。インタビュー映像でジャクソン監督は「旧知の友が集まって和やかな現場だった」と振り返る。

しかし、本作は『ロード…』を観ていなくても存分に楽しめる“新作”だ。ジャクソン監督は本シリーズを「これは別の物語なんだ。作品の雰囲気も全然違う」と強調する。ちなみに本作は世界各国で公開を開始し、多くの観客から高い評価を集めており、ジャクソン監督と仲間たちが描いた“新たな冒険”は、『ロード…』のファンだけでなく、本作から観賞した観客をも魅了しているようだ。

『ホビット 思いがけない冒険』
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