『まほろ駅前番外地』 1月11日~

『まほろ駅前番外地』
三浦 しをん (著)
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テレ東系 金曜24時12分  期待度★★★★☆

第135回直木賞を受賞した三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」は2011年に映画化されたが、これはその続編。まほろ駅前で便利屋を営む多田啓介と、いつの間にか事務所に住み着いた行天春彦の2人が、奇妙できな臭い依頼を解決していくなかで、さまざまな人間模様が描かれる。

映画と同様、多田と行天は瑛太と松田龍平。他にも映画からは、大森南朋、岸部一徳、松尾スズキ、高良健吾、三浦誠己などが引き続き出演する。監督は『モテキ』や『湯けむりスナイパー』などの大根仁。基本的に一話完結で毎回ゲストが登場するようなので、豪華なゲストにも期待したい。

 

『ミエリーノ柏木』 1月11日~

『ミエリーノ柏木』公式サイトより

テレ東系 金曜24時52分  期待度★★☆☆☆

AKB48の柏木由紀が主演するドラマ。人の体に触れると、その人の恋愛に関する近未来が見えるという特殊能力をもつ主人公・柏木(柏木由紀)が、カップルを別れさせることを裏稼業としているカフェでさまざまな恋愛問題に挑む。 ただし、柏木はあまりにも恋愛オンチなため、見えたシーンが何を意味するのか分からない。

共演は、佐野史郎、キングオブコメディの今野浩喜など。企画・原案は、もちろん秋元康。脚本・演出はタカハタ秀太。1年前に渡辺麻友主演の『さばドル』を放送していた枠だけど、AKBファンじゃなくても見ると意外と面白いかも。

『泣くな、はらちゃん』 1月19日~

日テレ系 土曜9時  期待度★★★★☆

マンガのキャラクターが現実の世界に飛び出し、女性に恋するラブストーリー。かまぼこ工場で働く地味な女性・越前さんは、日頃の鬱憤を晴らすために自分でマンガを描いていたが、じつは、そのマンガの主人公・はらちゃんも、同じような毎日にうんざりしていた。すると、ある日、はらちゃんがマンガの世界から現実に世界に飛び出すという奇跡が起こる。

出演は、長瀬智也と麻生久美子。他に、現実の世界の登場人物として、薬師丸ひろ子、丸山隆平、光石研、白石加代子、忽那汐里など。マンガの世界の登場人物として、奥貫薫、甲本雅裕、賀来賢人、清水優などが出演する。おもいっきり極端なファンタジーだけど、岡田惠和のオリジナル脚本なので、見やすくまとまった内容にはなると思う。

『カラマーゾフの兄弟』 1月12日~

『カラマーゾフの兄弟〈上〉』
ドストエフスキー (著), 原 卓也 (翻訳)
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フジ系 土曜11時10分  期待度★★☆☆☆

ドストエフスキーの名作をドラマ化。日本のある地方都市で起きた殺人事件を軸に、若者たちの葛藤や生き様を描く。三兄弟は、長男が斉藤工、次男が市原隼人、三男が林遣都。他に、高梨臨、安藤サクラ、芳賀優里亜、小野寺昭、遠藤憲一、吉田鋼太郎などが共演する。

企画としては、ちょっとイチかバチかな感じ。でも、心理ミステリーとして描くようなので、むずかしく考えなければ意外とハマってみられるかも。

 

『dinner』 1月13日~

『dinner』公式サイトより

フジ系 日曜9時  期待度★★☆☆☆

有名イタリアンレストランを舞台に、そこで働く人々の悩みや葛藤を描く群像劇。出演は、江口洋介、倉科カナ、ユースケ・サンタマリア、風間杜夫、松重豊、袴田吉彦、柴本幸、八嶋智人、池津祥子、志賀廣太郎など。当初は野波麻帆もキャストに入っていたが、結婚・出産のため、関めぐみが代役として入った。

主人公を演じる江口洋介は、天才シェフだが徹底した合理主義者で、伝統を守ろうとする店に波乱を巻き起こしていく役らしい。企画に新しさはないが、キャストは充実しているので、そこに期待か。

『とんび』 1月13日~

『とんび』 重松 清 (著)
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TBS系 日曜9時  期待度★★★★☆

重松清の同名小説を連ドラ化。男手ひとつで最愛の息子を育てた昭和の不器用な父親の半生と、親子の絆を描く。2012年1月にNHKでドラマ化され(前編・後編)、国内外で賞を受賞したあと、10月に再放送されていたが、またTBSで連ドラにする。

出演は、内野聖陽、佐藤健、常盤貴子、麻生祐未、吹石一恵、柄本明、野村宏伸、加藤貴子など。ちなみに、NHK版には、堤真一、池松壮亮、西田尚美、小泉今日子、古田新太、神山繁、平田満などが出ていた。泣けるのは必至の作品なので、NHK版との違いを比べて見るのも面白いかも。

TBS版のスタッフは、プロデューサーに石丸彰彦、チーフDに平川雄一朗、脚本に森下佳子という『世界の中心で、愛を叫ぶ』『白夜行』『JIN-仁-』を作った布陣。1クールという長さを活かして、じっくりと描いてくれそう。主題歌は福山雅治。

たなか・まこと  フリーライター。ドラマ好き。某情報誌で、約10年間ドラマのコラムを連載していた。ドラマに関しては、『あぶない刑事20年SCRAPBOOK(日本テレビ)』『筒井康隆の仕事大研究(洋泉社)』などでも執筆している。一番好きなドラマは、山田太一の『男たちの旅路』。