SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

シグマは、デジタル一眼レフカメラ専用標準ズームレンズ「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」(シグマ用、キヤノン用)を1月25日に、また一眼レフカメラ用望遠ズームレンズ「SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM」(シグマ用、キヤノン用)とレンズアクセサリ「SIGMA USB DOCK」を3月に発売する。

「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」は、35mmフィルム換算で約25.5~105mm相当の「Contemporary」ラインの標準ズームレンズ。小型・軽量ながら、使用頻度の高い広角から中望遠までをカバーする。

最短撮影距離22cm、最大倍率1:2.8の、マクロレンズ並みの近接撮影ができ、70mm時のワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)は5.25cm。テレ側の撮影では、被写体とフードがぶつかってしまうほど接近できる。なお、マクロ撮影時に印刷文字が写り込まないように、製品名はレンズ前面に彫り込んでいる。

レンズ構成は14群16枚。蛍石と同じ性質をもつFLD(“F” Low Dispersion)ガラス2枚、SLD(Special Low Dispersion:特殊低分散)ガラス1枚、両面非球面レンズを含む非球面レンズ3枚を採用することで、倍率色収差と軸上色収差を補正する。

シグマ用、キヤノン用、ニコン用の「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」は、約4段分の補正効果をもつ手ブレ補正機構を備える。

サイズは最大径79.0×長さ82.0mmで、重さは465g。フィルター径は72mm。ニコン用の「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」と、手ブレ補正機構のないソニー用、ペンタックス用の「17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM」は発売日未定。税別価格はいずれも5万7000円。

「SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM」は、ズーム全域でF2.8と明るい「Sports」ラインの大口径望遠ズームレンズ。

レンズ構成は18群23枚。FLDガラス2枚、SLDガラス1枚で色収差を極限まで補正するとともに、サジタルコマフレア(絞りを開放近くで撮影したときの収差)の補正にも配慮して周辺部の点光源のにじみを軽減することで、単焦点レンズに匹敵する高画質を実現する。

マウント接合部、マニュアルリング、ズームリング、カスタムスイッチなどの操作系スイッチ、スイッチパネルや外装部の接合部などは防塵・防滴性の高い構造で、プロの過酷な撮影状況に対応する。

フォーカシングやズーミングで全長が変化しないインナーフォーカス/インナーズームを採用。フロント部が回転しないので、円偏光フィルターを使うことができる。また、オートフォーカスの駆動範囲を調整できるフォーカスリミッター構造で、すばやいピント合わせができる。絞り約4段分の補正効果をもつ手ブレ補正機構を備えている。

サイズは最大径121.4×長さ291.0mmで、重さは未定。フィルター径は105mm。ニコン用の発売日は未定。税別価格は、シグマ用、キヤノン用、ニコン用いずれも39万円。

「SIGMA USB DOCK」は、USBケーブルでレンズとPCを接続して、レンズ・ファームウェアのアップデートや合焦位置の調整などができるレンズアクセサリ。

専用ソフト「SIGMA Optimization Pro」を使うことで、単焦点レンズなら撮影距離4領域、ズームレンズなら焦点距離4領域×撮影距離4領域の計16領域で、それぞれ任意にピントを調整できる。さらに「Sports」ラインのレンズでは、オートフォーカス速度やフォーカスリミッター、手ブレ補正の調整ができる。

対応OSは、Windows 8/7、Mac OS X 10.8/10.7。2013年1月現在の対応レンズは、「Art」ラインが「35mm F1.4 DG HSM」、「Contemporary」ラインが「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」「17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM」、「Sports」モデルが「120-300mm F2.8 DG OS HSM」。

価格とニコン用の発売日は未定。