脚本家組合賞(WGA)のノミネーションが発表になった。『レ・ミレゼラブル』『ジャンゴ 繋がれざる者』『愛、アムール』など、オスカー有力候補とされる作品の名前がないのは、WGA特有のルールから資格外とされたためだ。

脚本賞部門の候補に挙がったのは、『フライト』『LOOPER/ルーパー』『ザ・マスター』『ムーンライズ・キングダム』『ゼロ・ダーク・サーティ』。脚色賞部門の候補は、『アルゴ』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『リンカーン』『世界にひとつのプレイブック』『The Perks of Being a Wall Flower』だ。このアワードシーズン中、すでに大健闘している大ヒット作『レ・ミゼラブル』、クエンティン・タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』、カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた『愛、アムール』、そして欧米でスマッシュヒットし、オスカーにかかる可能性もささやかれている『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』が入っていないのは意外だが、WGA特有の複雑なルールが理由ですべて資格外とされたためだという。

同様に『アンナ・カレニーナ』『最強のふたり』も資格外となった。だが、WGAのノミネーションに漏れた作品がオスカー候補入りした例は多数あり、オスカーのノミネーションにはおそらく影響を及ぼさないはず。WGAの結果は2月17日(日)にL.A.で発表される。

文:猿渡由紀