あの瞬間のももクロにしか生み出せない光景

昨年11月に行われたぴあ40周年イベントのレポートでも書きましたが(記事はこちら→ももクロから岡村靖幸まで個性派だらけの8時間!ぴあ40周年祭がカオスすぎた [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10999 ])、この日も5人のパフォーマンスは基本的にはいつも通りでした。
 

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もちろん大会場ならではの演出(『ワニとシャンプー』でメンバーが宇宙船で天井付近まで飛行する演出は観ててハラハラした 笑。高すぎる!)はありつつも、<楽曲とメンバーのパフォーマンスで魅せる>という基本軸はブレず、自分たちにできること=歌とダンスのクオリティを高めていくことで、現時点での最高のパフォーマンスをみせようとしていました。そんな5人の気迫が、数万人のモノノフを熱狂へと巻き込んでいきます。自分は400レベル(いわゆる4階席)というけっこう高い位置で観ていたのですが、ライブ中盤の『PUSH』や終盤の『Chai Maxx』では客席がグワングワン揺れて怖かった……!
 

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いつも通りと言えば、ゆるい寸劇やMCも相変わらず。「あーははは、なんかいろいろ悪いねえ」を連呼するぶっ壊れたおでんくんに崩れ落ちる5人。『ワニとシャンプー』の宇宙船を「最新型のアダムスキー型」と紹介したり、鹿とトナカイをカン違いする高城れに(恒例のマジックも更にパワーアップしていました!)。さらに今年も開催が決定した『ももクロ試練の七番勝負episode.3』(前回の模様はこちら→『ももクロ試練の七番勝負episode.2』全日レポート! [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/2987 ] )の紹介VTRで登場したダチョウ倶楽部のネタに合わせて「どうぞどうぞ」のサイリウムの波を起こすお客さん(笑)……などなど、今回もたくさん笑わせてもらいました。

 
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またこれも今さらな話ですが、改めて痛感させられたのが楽曲のクオリティの高さです。単に「いい曲」だけでなく「すごい曲」ばかり……! 特にM-13『白い風』から『ミライボウル』『労働讃歌』『ピンキージョーンズ』と新旧のアッパーチューンが連打されたパートの盛り上がりは、ちょっと尋常じゃないものがありました。民族音楽メロとデジロックサウンドが交錯しキラメキまくるサビが爆発する変態オケ、そこで歌われる「天下を取りに行くぜぃ」という歌詞が紅白出場6日前というタイミングでグッと胸に迫った『ピンキージョーンズ』で数万人が乱舞する様は、間違いなくあの瞬間のももクロにしか生み出せない光景でした。もちろん音源としての魅力にあふれつつ、やはりライブという場でより輝きが増すのが、ももクロ楽曲の大きな特徴だと思いました。