『くじらのまち』(写真上)と『魅力の人間』

昨年9月に開催された「第34回PFFぴあフィルムフェスティバル」のコンペティション「PFFアワード」でグランプリに輝いた『くじらのまち』が第63回ベルリン映画祭に、準グランプリに選ばれた『魅力の人間』が第42回ロッテルダム映画祭に公式出品されることが決定した。

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「PFFアワード」は、“新しい才能の発見と育成”、“映画の新しい環境づくり”をテーマに、1977年より続く世界最大級の自主映画コンペで、今年も522作品の中から16作品が入選し、今年9月にグランプリなど各賞が決定した。

今月開催されるロッテルダム映画祭のBright Future部門に出品される『魅力の人間』は、25歳の二ノ宮隆太郎監督の作品で、自動販売機の修理工場で働く男たちの日常の風景を捉えた群像劇。また2月に開催されるベルリン映画祭フォーラム部門に出品される『くじらのまち』は、23歳の鶴岡慧子監督の作品で、高校最後の夏休みに兄を捜す旅に出た仲良し3人組の姿を描いた青春ドラマ。どちらの映画祭も過去にPFFアワード入選作品が出品され、賞の受賞歴があり、2作品が映画祭でどのような評価を集めるかも注目だ。ちなみに両監督はそれぞれ期間中に現地入りし、映画祭に参加する予定。

なお、この2作品は国内では、2月16日(土)から開幕する「第34回PFF ぴあフィルムフェスティバル in 京都」で上映される。

「第34回PFF ぴあフィルムフェスティバル in 京都」
2月16日(土)から22日(金)まで京都シネマにて開催