三船史郎氏(左)とAKIRA

 「世界のミフネと呼ばれた男 三船敏郎映画デビュー70周年記念展」記者発表会が18日、東京都内で行われ、“三船ファン”を公言するEXILE AKIRA、三船敏郎の長男で三船プロダクション代表取締役社長の三船史郎氏が登壇した。

 本展では、三船が“世界のミフネ”とたたえられるきっかけとなった黒澤明監督作品『羅生門』(1950年)を起点に、貴重な写真や資料、愛用品の中から選び抜かれた約200点を展示する。一足先に見学したAKIRAは、「ぜいたくな時間でしたね」としみじみ。会場には、終戦後の復員時に軍隊から支給された2枚の毛布を、三船が自ら縫い合わせて作ったコートの展示などもあり、AKIRAは「こんな貴重な展覧会は無いんじゃないかな。あと2、3回はプライベートで来たいと思う」と興奮気味に語った。

 また、AKIRAは来春日本で公開される、三船の生涯を描いたドキュメンタリー映画『Mifune:The Last Samurai』でナレーションも担当しており、「三船敏郎さんに恥じぬよう精いっぱい務めさせていただきました」とコメント。「僕は36歳ですが、僕らの世代、また若い方々にも改めて三船敏郎さんという素晴らしい俳優さんを知っていただけたら」と呼び掛けた。

 AKIRA自身は中学生の頃、レンタルビデオ店の「名作コーナー」で『七人の侍』と初めて出会ったと言い「当時子どもだったので、話の内容は難しかったのですが、三船さんの野獣のような生命力…これは芝居なのかドキュメンタリー映画なのかというぐらいの迫力のある芝居に衝撃を受けました。後から『あれは虎を意識して役作りをした』と聞いて、人をお手本にするのでなく動物に目を付けて躍動する侍を演じるというのはなるほどと思いました」と脱帽しきりだった。

 このほか、大好きな作品として『蜘蛛巣城』『黒部の太陽』を挙げ、熱弁を振るったAKIRAは「語りだすと止まらなくなってしまう」と照れ笑い。「僕がお手本(にする)なんておがましいですが、そういった素晴らしい日本を代表する俳優さんに近づけるように自分も頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

 展覧会は10月19日~31日、都内の渋谷・東急本店3階イベントサロンで開催。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます