『アウトロー』ジャパンプレミアの模様

主演最新作『アウトロー』を引っさげ、約1年ぶりに来日したトム・クルーズが9日、都内のホテルで共演するロザムンド・パイク、監督と脚本を務めるクリストファー・マッカリーとともに記者会見を行った。ハードボイルド小説「ジャック・リーチャー」シリーズを原作にしたアクション大作で、主人公のジャックを演じたクルーズは「サムライスピリットを持った男なんだ。いわばデジタル時代を生きるアナログ人間だね」と新境地である“史上最も危険なヒーロー”への強い思い入れを語っていた。

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映画は元軍のエリート捜査官で、現在は放浪の旅を続ける男ジャック・リーチャーが、銃乱射事件の容疑者の求めに応じる形で、事件の背後に隠された恐るべき真相に立ち向かう姿を描くアクションサスペンス。クルーズは「決して予算が多かったわけではないが、挑むべきことがたくさんあった作品。特にアクションやカーチェイスには、特別なアプローチで臨んだし、実際CGも一切使っていないんだ」と“生身”の舞台裏を明かし、「ジャックは運転が得意なタイプじゃないから、危なっかしいシーンが多い。撮影中は8台くらい廃車になったはずだよ」と振り返った。

一方、マッカリー監督は『ワルキューレ』やノンクレジットながら『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』、現在撮影中の“All You Need Is Kill”などクルーズの近作で脚本を手掛けており、「監督業は孤独がつきものだが、トムとの仕事は楽しいの一言。彼は決して自分のやり方を押し付けたりしないし、常に学ぼうという姿勢を忘れない」と盟友・クルーズとのタッグに手応え十分。クルーズの口からは「クリスが『ミッション:インポッシブル5』の監督を務めるんだ」と“スクープ”も飛び出し、マッカリー監督は「まだまだ休めそうにないよ」と苦笑しつつも、さらなるタッグに意欲満々だ。

また、ヒロインを演じるパイクは「すでにトムとクリスの間には深い友情が築かれているから、そこに割って入るのは恐れ多い気持ちもあったけど、取り残されないように頑張った。何よりトムの熱意は、自然と現場に広がるの。もちろん、私も大いに鼓舞されたわ」とクルーズとの共演を振り返った。会見後には東京国際フォーラムでジャパンプレミアが開催され、ファン2700人を前に舞台あいさつを敢行。「僕が演じたジャックは、自分の道義とスタイルを持った男。それにウィットに富んだ人物だから、早くみんなと共有したいよ」(クルーズ)と熱っぽくPRしていた。

『アウトロー』
2月1日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー