『ジャンゴ』パリでのプレミアイベントの模様

クエンティン・タランティーノ監督が新作『ジャンゴ 繋がれざる者』を引っさげて現地時間の4日から8日にかけてローマ、パリ、ベルリンの3都市で開催されたヨーロッパプレミアに登壇。主演のジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソンらと共に精力的に本作のPRを行なった。

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『ジャンゴ…』は、19世紀のアメリカ南部を舞台に、賞金稼ぎのキング・シュルツ(ヴァルツ)によって奴隷の身から自由を得た主人公ジャンゴ(フォックス)が、生き別れてしまった妻ブルームヒルダ(ワシントン)を救いだすべく、極悪非道な農場主キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)と壮絶な戦いを繰り広げる姿を描いた西部劇。

会場となったローマのシネマアドリアーノには、タランティーノ監督が本作への出演を熱望した“元祖ジャンゴ”ことフランコ・ネロや、『荒野の用心棒』をはじめとしたマカロニ・ウエスタンや『ニュー・シネマ・パラダイス』の作曲でも知られる映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネも駆けつけレッドカーペットに登場した。さらに、プレミア上映の壇上では、モリコーネよりタランティーノ監督に、ローマ映画祭功労賞が授与され、タランティーノ監督は「イタリアの映画をもとにしたような映画を作るとこんな興奮を味わえる! 夢のようだ!」と喜びを爆発させた。

フォックスは「タランティーノはこれまで仕事をしてきた中で最も素晴らしい監督。すべての経験がアメイジングだった」。ワシントンは「クエンティンは映画を作ることに恋をしているの。彼がもっとも過ごしたい場所はセットなのよ。24時間ずっとね。だから彼と一緒に仕事をすると、そのパッションは伝染するし、刺激的だわ!」と話し、ジャクソンは「いつも通り素晴らしいよ。イタリアの人々も素晴らしいね!」と語った。

7日(現地時間)にパリで開催されたプレミアイベントには、タランティーノ監督の前作『イングロリアス・バスターズ』に主演した仏女優メラニー・ロランが駆けつけ、翌日8日に行なわれたベルリンのプレミアイベントには、本作でジャンゴの相棒ドクター・シュルツを演じたクリストフ・ヴァルツや、映画監督のトム・ティクヴァ、『イングロリアス…』の出演者らが登壇。新作『ジャンゴ』を盛り上げるべくレッドカーペットに華を添えた。

『ジャンゴ 繋がれざる者』
3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー