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11日(金)の『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』の公開を前に、ツイ・ハーク監督から3D映画への思いなどを語ったインタビューが届いた。

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3D映画の本作は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地風雲』以来、14年ぶりにハーク監督とジェット・リーがタッグを組んだ作品で、かつてハーク監督が製作・脚本を担当した『ドラゴン・イン』の舞台から3年後という設定の後日談でもある。

『ドラゴン・イン』から20年も経って後日談を撮った理由について、「『ドラゴン・イン』は非常に人気があり、続編をみんなが知りたいのでは? と思っていたんだ。構想や脚本は昔からあったんだけど、撮る機会がなかった。それを20年経って、もう一度武侠の世界を表現したい、しかも3Dで撮りたいと思ったんだ」と語る。さらに、「3Dに挑戦したいと思ったのは、実は子供の頃からなんだ。3Dにすることで特別な効果が得られると、幼少のころから期待していた。近年、多くの監督が3Dで撮り始めたので、僕も出来るのでは? と思った。実は『王朝の陰謀』のときも3Dで撮る話もあったんだけど、当時は技術スタッフが見つからず諦めた。そこから本格的に(スタッフを)探し、今回ようやく撮れることになったんだよ」と思いを吐露する。

ハーク監督は、本作を3Dで撮るためにチャック・コミスキー(『アバター』で3Dの基準を定めたスタッフ)らのアバターチームを招聘している。彼らとの仕事について、「チームとは、撮影の前に話し合った。通常、3Dで観るときは不自然に浮き出たりするので、そういった問題を解消したかった。コミスキーとは、観客の目にはどう立体的に見えるか、どう処理したらいいかを話し合ったんだ」と撮影秘話を披露。また、2Dとの違いについて「3D用に専門のスタッフを組織して訓練をした。2Dだと(撮影対象とカメラが)近くてカメラワークも早いけど、3Dでは空間を生かす様に距離をとって撮影するんだよ、観客の視点を考え、画面の中心に行くように心がけた。画面の隅々まで観る2Dとは違い、3Dはスクリーンの中心を追うからね。この映画は2Dと3Dとでは観方が変わると思うよ」と、子供の頃からの夢が叶ったからか、熱く解説した。

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』
1月11日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー